こんにちは!ふきよせです。
先日、大きなかりんをいただきました!
かりんの香りが大好きなので、とっても嬉しいです!!
かりんは、10月から11月の、秋の短い期間にしか手に入らない果物。
私はお店で見つけたら、すぐに買うようにしています。
次にいつ出会えるかわからないんですもの。
かりんって、きれいな黄色で、美しいツヤで、芳醇な香りで、ふっくらした形で…♥
とても魅惑的な果物ですが、そのまま食べると、ひどく渋くてえぐくて硬くて…!
食べられたものじゃないのですよね。
このギャップが恐ろしいです(苦笑)
そんなカリンですが、ひと手間かけると、生食とは全然違う味になります!
あまりの違いにびっくりしますよ~
かりんが手に入ったときに、私が作るレシピをご紹介します。
長期保存ができますから、ぜひ作ってみてください。
かりんを使った喉にいい飲み物
かりんとは
かりんは、バラ科の落葉樹で、日本には1000年以上前に中国から伝わったとされています。
かりんの実は、熟成すると黄色になります。
お店に売っている物は、熟す前に収穫したものが多いため、少し黄緑がかっています。
黄緑色のときは、黄色くなるまでそのまま放置して、追熟するのを待ちましょう。
熟してくると、すべすべだった表面が少し油っぽくなり、蝋がついたようになります。
香りもとても強くなってきます。
濃い黄色になったら、食べごろです。
かりんの効能
風邪や咳でのどが痛いときの対処方法として、または冬の風邪予防として、昔からかりんが使われてきました。
かりんには咳止めの薬用成分が含まれていて、喉の炎症を和らげる果物としておなじみです。
市販ののど飴にもよくカリンエキス配合と書かれていますよね。
さらに、カリウムもたっぷり含まれています。
身体が弱っているときには、ぜひとも摂取したい栄養素です。
喉が痛いときの対処方法は、こちら→
保存食のすすめ
喉にいい食材は他にもありますが、かりんは秋の一定時期にしか収穫できません。
この時期にかりんを保存食にすれば、長い間かりんの栄養を摂取することができます。
私はかりんを液体で保存するようにしています。
風邪のときは、食べることさえもつらいときがあります。
液体ならば、喉がいたいときに原液をなめることもできますし、お湯などで割って飲むことができます。
風邪予防のために、砂糖の代わりとしてコーヒーや紅茶に入れ、常飲することもできます。
私がいつも作っているかりんの液体は、かりん飴とかりんシロップです。
すぐに作れるのは、かりん飴。
かりんおエキスを煮出して作ります。
時間はかかりますが、工程が簡単なのは、かりんシロップ。
かりんを砂糖やはちみつに漬けて作ります。
かりん酒も良い香りでおいしいのですけれど、我が家の大人はお酒をほとんど飲まないし、もちろん子供は飲めません。
作っても全然減らなかったので、今は飴とシロップに落ち着いています。
かりん飴の作り方
かりん飴は、喉が痛いときに、きれいなスプーンですくって、原液でなめます。
香りがよくて甘くて、小さい頃はおいしい魔法の薬だと思っていました。
- かりんを水洗いします
- かりんを縦に切って、種を出します。
種はお茶パックに入れておきます。 - かりんを適当に粗く切ります。
スライスでもいいです。 - 鍋にかりんと水を入れ、火にかけます。
かりんがひたひたになるくらいの水の量です。
はじめは強火で煮立ったら弱火にして、とろみがつくまで煮込みます。 - こし器などで濾します。
※濾した実でジャムが作れます - 鍋に煮汁と砂糖を入れて、煮詰めます。
焦がさないように、木べらで攪拌し続けます - お好みのとろみになったら、殺菌したビンに詰めます。
砂糖の量はお好みですが、量が増えるほど、出来上がりの色が茜色になると感じています。
砂糖は、上白糖、グラニュー糖、そのとき手に入る砂糖を適当に使っています。
煮詰める時間で、飴のかたさを調節します。
煮詰め方次第で、ゼリーのようにも水あめのようにもなります。
私は少しゆるいかな?と思うくらいで火を止めています。
ビンは直射日光をさけて、涼しいところで保存します。
一度開けたビンは、冷蔵庫で保存しましょう。
かりんシロップの作り方
かりんシロップは、お湯割りにして飲むのがイチオシ。
はちみつでもおいしく作れます。
はちみつ漬けにするときは、氷砂糖をはちみつに替えてください。
私は、はちみつバージョンと氷砂糖バージョンを、交互に作っています。
- 作業の前日に、たっぷりのお湯でかりんを丸ごとゆでて、ざるにあげます。
次の日にべたべたしていたら、漬け時です。
よく熟していたら、ゆでなくてもかまいません。 - かりんを縦に切って、種を出します。
小さいかりんならば、輪切りでもいいです。
種はお茶パックに入れておきます。 - かりんを薄くスライスします。
- 保存ビンに、かりんと氷砂糖を交互に入れます。
種も入れます。 - 1日1回、ビンを揺さぶります。
ガスが出てくるので、蓋を少し開けてガス抜きをします。
だんだんガスは出なくなります。 - 1か月くらいすると、かりんがしわしわになります。
- かりんがしわしわになったら、全てを鍋にいれて煮ます。
- 沸騰したら火をとめ、こし器などで濾します。
- 煮汁を殺菌したビンに入れます。
※濾した実でジャムが作れます
果実酒などの実の再利用方法は、こちら→
ビンは直射日光をさけて、涼しいところで保存します。
冷蔵庫にいれなくても大丈夫です。
かりんの飲み物のまとめ
かりんの種にも、良い成分が多く含まれています。
絶対に捨てないで、一緒に煮たり漬けたりしてください。
種はぬるぬるしていますが、このぬめりも洗わずに、そのまま使いましょう。
種をまとめてお茶パックにいれておくと、後で取り出すときが楽です。
私は皮もそのまま使ってしまいます。
もし気になるなら、むいてください。
とても硬いので、ピーラーを使うことをおすすめします。
エキスをとって残ったかりんの実は、そのままではまだ渋くて食べられません。
さらに砂糖と煮込めば、ジャムにすることができます。
残ったかりんの実で作るジャムについては、こちら→
私は、「のどが痛くなりそう…」と感じたときは、こまめにかりんを摂取しています。
けっこう早く楽になり、痛みを軽減できていると思いますよ。
秋の味覚、かりんが手に入ったら、いつでもエキスを飲めるように準備をして、冬の体調管理に役立ててくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎