こんにちは!ふきよせです。
秋になると、栗がおいしい季節ですね。
旬の時期が短く、それなりに高価な栗。
でも、子供が栗拾いに行ってたくさん拾ってきたり、ご近所さんからお裾分けで大量にいただいたりしたときは、どうやって食べたらいいか迷ってしまうことも…
毎日栗ご飯にするのも、なかなか大変です。
そんなときは、保存食に加工して、時間をかけて栗を楽しんでみてはいかがでしょう?
栗をおいしく食べる保存方法といったら、渋皮煮・甘露煮・ペーストの3種類がおすすめです。
作り方はとっても簡単♪
さっそく挑戦してみましょう!
栗をペーストにして保存する
栗は、常温で置いておくと傷みが早く、虫がわきます。
なんと、7~8割は寄生されているのだとか…^^;
スーパーで販売されている栗は燻蒸されているので、ほとんどいないと思いますが、採れたての栗には、ほぼいらっしゃると思って間違いありませんw
時間をおけばおくほど、虫さんに栗を食べられてしまいます。
手に入ったらできるだけ低温で保存し、3~4日以内に調理してしまいましょう。
作り方を説明する前に、虫抜きの方法をお伝えしますね。
- 鍋や大きめのボウルに栗を入れ、たっぷりの水を注ぎます。
- 一晩置きます。
- 浮いてきた栗は、取り除きます。残念ながら食べられています。
一晩水につけておくと、皮もむきやすくなりますから、一石二鳥です^^
それでは、保存食の作り方をご紹介します。
まずは、栗ペースト。
1番作り方が簡単で、栗の香ばしさを堪能できる保存食です。
パンなどに塗って食べるのはもちろん、和菓子の餡としても使えます。
お餅にのせたり、白玉で包んだり、溶いてぜんざいにしたり。
使い方も簡単で、とってもおいしいです。
- 栗を洗い、包丁で皮に切れ目をいれます。
- 200℃のオーブンで30分焼きます。
広がった切れ目に竹串を刺してみて、すっと通ったらOK - 粗熱がとれたら、栗を切れ目で割り、中の実をスプーンでかき出します。
- 実を計量し、砂糖と水を用意します。
- 鍋に全ての材料を入れ、火にかけます。
- 中火にして、木べらで混ぜながら煮ます。
15分くらいで水分が減り、とろみが出てきます。 - お好みの煮詰め加減で火を止めます。
- 熱いうちに、瓶に詰めます。
瓶に詰めた後は、瓶を逆さにして冷まします。
ジャムと同じ方法です。
瓶の保存方法については、こちら→
栗の実をくりぬいて取り出すので、煮崩れを心配したり、きれいな形を保つために神経を使ったりする必要がなく、とにかく簡単です。
小さい栗や、いびつな形の栗にも適しています。
栗を甘露煮にして保存する
おつぎは、栗の甘露煮。
クセのない栗の味を楽しむのにぴったりな保存食です。
モンブランやパウンドケーキなどのお菓子作りに、ガンガン使えます。
私はこの甘露煮を、お正月の栗きんとん作りに大量に使っています。
甘露煮や渋皮煮を作るときに注意することは、栗の乾燥。
栗は乾燥すると割れてしまいます。
たっぷりと水をはったボウルを用意して、できるだけ栗を水に浸した状態で作業します。
- 栗の皮をむきます。
栗のおしりの硬い部分と鬼皮(殻)の境目に包丁をいれます。
そのまま頂点の方へ向かって、鬼皮をはぎます。
おしりの硬い部分をむいてから、渋皮をむきます。
皮をむいたら、すぐに水に浸けましょう。 - そのまま30分水に浸けて、あく抜きをします。
- 実を計量し、砂糖と水を用意します。
- 鍋に栗を入れ、栗が隠れるくらいの水(分量外)を入れ、火にかけます。
沸騰したら、弱火にして30分煮ます。
アクがでてきたら、とります。 - 冷水を鍋に注ぎ、栗の粗熱を冷まします。
- 鍋に栗、水、砂糖の半量を入れて、火にかけます。
フツフツしてきたら、弱火にし落とし蓋をして15分煮ます。 - 残りの砂糖を入れて、さらに10分煮ます。
- 火を止め、そのまま一晩冷まし、味をしみこませます。
砂糖を分けて入れるのは、栗がかたくならないようにするためです。
2回目の砂糖を入れるときに、みりんを大さじ2入れると、照りがでます。
火が通った栗は崩れやすいので、やさしく丁寧に扱ってください。
長期保存したい場合は、容器に詰めた後、脱気殺菌をしてください。
その場合、瓶の口までいっぱいにシロップを入れると溢れますから、8分目くらいにしましょう。
脱気殺菌については、こちら→
栗を渋皮煮にして保存する
さいごは、栗の渋皮煮です。
渋皮に含まれる、栗独特の深い風味を味わえる保存食です。
また、渋皮にはポリフェノールなども含まれ、栄養的にも優れています。
渋皮煮の工程そのものは簡単ですが、とっっっっても時間がかかります。
そのぶん、上手に作れると、感動もひとしお!
ついついにやけて、周りの人に食べさせたくなってしまいますよ 笑
大粒で立派な栗で作ると、食べ応えもあって、栗の味がしっかりわかります。
これは…!といういい栗が手に入ったら、ぜひ作ってみてください。
- 栗の皮をむきます。
栗のおしりの硬い部分と鬼皮(殻)の境目に包丁をいれます。
そのまま頂点の方へ向かって、鬼皮をはぎます。
おしりの硬い部分をむきます。渋皮はむきません。
皮をむいたら、すぐに水に浸けましょう。 - 鍋に栗を入れ、栗が隠れるくらいの水(分量外)と重曹10gを入れ、火にかけます。
沸騰したら、弱火にして10分煮ます。
アクがでてきたら、とります。 - ゆで汁を捨て、栗を流水でそっと洗います。
- 余分な渋皮を手でとります
- 2.~4.を3回くりかえします。
- さらに重曹を入れずに、もう1回くりかえします。
- 鍋に栗、水、砂糖の半量を入れて、火にかけます。
フツフツしてきたら、弱火にし、落とし蓋をして15分煮ます。 - 残りの砂糖を入れて、さらに10分煮ます。
- 火を止め、そのまま一晩冷まし、味をしみこませます。
長期保存方法は、甘露煮と同じ脱気殺菌です。
渋皮煮を作るときは、ホーローかステンレスの鍋を使ってください。
うっかりアルミを使うと、重曹と反応して黒ずんでしまいます。
また、重曹はお湯には入れず、必ず水から煮ます。
ブランデーやワインを少し入れると、大人っぽい香りに仕上がります。
さいごの火を止めたときに加えてください。
繰り返しが多くて、レシピだけだとちょっとわかりにくいかもしれません。
レシピの分量などは少し違いますが、工程としては同じような動画を見つけたので、ご紹介します↓
時間が長いので、2倍速で見ると、一連の流れがわかりやすいと思います。
栗の保存食のまとめ
栗の皮は固いので、皮むきがちょっと危ないんですよね。
ケガをしないように、気を付けてください。
渋皮も扱っていると、手や爪が茶色くなります。
これが、なかなかとれないんです…ため息
気にされる方は、ビニール手袋をして作業しましょう。
私は、まず甘露煮を作って、それでもあまっていたらペーストを作ることが多いです。
基本的にめんどくさがり屋なので、渋皮煮はそうとう立派な栗が手に入ったときしか作りません。
でも、渋皮煮はダントツの人気なんですよね~
「アレ作らないの?」って家族から言われます。苦笑
旬の味覚の栗が食べきれないほど手に入ったら、さくっと保存食に加工して、しっかり時間をかけて食べきってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎