こんにちは!ふきよせです。
先日いただいたかりんが、お部屋にあります。
少し香りがしてきました。
かりんの香りに癒されています(*´ω`*)
かりんは、シロップ、はちみつ漬け、果実酒などに加工する食べ方が、一般的ですよね。
ですから、かりんの果実は食べられないと思って、
シロップ漬けなどで残ったかりんの実を、捨てている方も多いのではないでしょうか?
コツをおさえれば、かりんの果実はとてもおいしく食べることができるんです。
かりんの果実を食べる方法をご紹介します。
かりんの実の食べ方
私は、かりんが手に入ったときは、まず液体の保存食(かりん飴とかりんシロップ)を作ります。
かりん飴とかりんシロップの作り方は、こちら→
それでもまだかりんがあったら、食べます!
シロップなどの保存食を作る場合でも、果実を食べる場合でも、
最も大切なことは、完熟したかりんを使うことです。
熟したかりんを使っても、少し独特の渋みが残ることがあります。
少しならば、そのような風味の味として、食べることができます。
しかし、熟していないかりんを使うと、調理後も渋みが強く残ってしまい、食べられたものではありません。
調理する前に、かりんがしっかり熟しているかどうか、必ず確認しましょう。
確認のポイントは、次の3つ。
黄色と黄緑のグラデーションになっているときもあります。
熟成が進むと、果実全体が明るく濃い黄色になります。
独特な艶で、蝋のような少し油っぽい感じです。
りんごの艶に似ています。
この艶が全体に出てきて、触るとぺトぺトするようになったら、食べごろです。
部屋の芳香剤のように広範囲に匂いがするくらい、強い香りです。
もし、かりんがまだ未熟なら、そのまま室内に放置して、追熟させましょう。
直射日光を避け、明るくあまり冷えすぎないところに置いておきます。
乾燥している部屋でしたら、新聞紙で覆います。
なかなか追熟が進まないようでしたら、りんごやバナナと一緒にビニール袋にいれてみてください。
りんごやバナナは、熟成を促すアセチレンガスを多く放出します。
かりんのコンポートのレシピ
かりんの実は渋くて、生食で食べることはできません。
かりんで何か作る前に、試しに少しだけかじってみてください。
衝撃を受けると思います(苦笑)
かりんの実を食べるときは、必ず火を通します。
火を通すと、渋みが消えるのです。
とても簡単でおいしく食べることができる方法が、コンポート(砂糖煮)です。
- かりんを洗って切ります。
- 鍋にかりんと、かりんが浸るくらいの水と、砂糖をいれて、火にかけます。
- 焦げ付かないように揺らしながら、中火で煮ます。
あくが出てきたときは、丁寧にとりましょう。 - 煮汁がほとんどなくなったら、できあがりです。
長期保存したい場合は、容器に詰めた後、脱気殺菌をしてください。
脱気殺菌については、こちら→
かりんは、りんごより圧倒的に硬くて、火が通りにくいです。
硬さはかぼちゃくらい。
切るときは、くれぐれも気を付けてください!!
薄く切ったり、細かく刻んで、焦げないようにじっくりと火を通します。
私はいちょう切りに切ることが多いです。
小さいかりんでしたら、櫛切りでも大丈夫です。
かりんに合う料理
このコンポートは、そのまま食べることはもちろん、さまざまな料理に使うことができます。
- 肉料理のつけあわせ
- パイやタルトのフィリング(詰め物)
- パウンドケーキ、マフィン、チーズケーキなどの焼き菓子の具材
- ゼリー、ムース、グラニテ(氷菓)などの冷たいデザート などなど
経験上、りんごで作ることができる料理ならば、かりんでもできます。(全てではないと思いますが)
かりんは、食感や風味は違いますが、適度な酸味があって、りんごのように使えます。
ですから、シナモンやナツメグなどのスパイスも合いますし、少しレーズンを加えてもおいしいです。
かりんジャムの作り方
ジャムは長期保存できるので、作っておくと一年中かりん料理を楽しむことができます。
かりんのジャムも、いろいろな料理に応用できます。
ジャムを煮込み料理に加えると、ぐっとコクが増します。
- かりんを水洗いします
- かりんを縦に切って、種を出します。
種は捨てずにとっておきます。 - かりんの皮をむきます。
皮は捨てずにとっておきます。 - かりんを適当に細かく切ります。
スライスでもいいです。 - 鍋に皮と種と水を入れ、火にかけます。
皮と種がひたひたになるくらいの水の量です。
10~15分くらいすると、とろみが出てきます。 - こし器などで濾します。
- 鍋に煮汁と砂糖とかりんの実を入れて、煮詰めます。
弱火で、焦がさないように、木べらで攪拌し続けます。 - お好みのとろみになったら、殺菌したビンに詰めます。
煮詰めれば煮詰めるほど、うすいピンク色→橙色→茜色と濃くなっていきます。
少しゆるいかな?と思うくらいが、冷えたときに扱いやすいかたさになります。
砂糖の量はお好みですが、保存のことを考え、果物の50%は糖分を入れるようにするとカビが発生しにくくなります。
ジャムの糖度については、こちら→
かりんのエキスのみの透明なジャムを作ることもできます。
はじめから皮も種も実も鍋に入れて煮込み、6.の工程ですべてを濾してしまいます。
濾すときに、ぎゅうぎゅうと絞らないようにすると、透明な美しいジャムになりますよ。
かりんの実は硬いので、煮くずれまでに時間がかかります。
ジャムをもっとなめらかな食感にしたい場合は、フードプロセッサーで細かくしてもいいでしょう。
漬けた後のかりんの実を使うのなら
かりんのシロップやはちみつ漬けを作った後、ビンの中に残ったかりんを使って、ジャムを作ることもできます。
漬けた後のかりんは、しわしわぱさぱさしていて、そのままではおいしくありません。
- 鍋にかりんとかりんがひたひたになるくらいの水の量のを入れて、蓋をして煮込みます。
- 30分~1時間くらい、木べらでつぶしながら攪拌します。
焦げ付かないように、こまめに確認してください。
通常のジャム作りより、時間がかかります。
ひたすらコトコト煮込む感じです。
圧力鍋をお持ちでしたら、ぜひ使ってください。時間短縮になります。
かりんの食べ方のまとめ
作りたてのジャムは少し渋みが残っていることもありますが、しばらくたってから食べてみると渋みが気にならなくなることも。
渋みが気になったら、しばらく様子を見てみてください。
かりんは火にかけると、どんどん色が変化していって、理科の実験のようで、調理がとても楽しいです。
独特のとろみも、おもしろいです。
かりんほど変化がわかりやすい果物は、他にはないと思います。
個人的に一番好きなのは、かりんパイです。
アップルパイの要領で、コンポートをパイ生地で包みます。
酸っぱさがやみつきになります。ぜひお試しください♪
最後までお読みいただきありがとうございました◎