こんにちは!ふきよせです。
いろいろな果物が旬の時期を迎える春夏は、色鮮やかな果実酒を作るのもいいですね!
私もたくさん果物が手に入ったときは、せっせと果実酒を作っています。
「梅酒を飲んで残った実は、どうしたらいいの?」
「レシピに果実を取り出すと書いてあるけど、取り出したら捨てるの?」
果実酒を作り始めた頃に悩みがちです。
実は、果実酒に使った果実は、再利用することができるんです!
捨てるのはもったいないです。
ぜひ、再利用の方法と、お酒から果物を取り出すタイミングを知っておきましょう。
私がよく作っている果実酒の実の活用レシピも、あわせてご紹介します。
果実酒の実は再利用できる!
梅、あんず、びわ、レモン、グレープフルーツ、いちご、金柑、アメリカンチェリー、かりん…
さまざまなフルーツで果実酒が作れますよね!どれも香り豊かで、おいしいです。
長い間お酒に浸かっていた実は、かなりのアルコールを含んでいます。
そのままかじってみるとわかりますが、たくさんの量は食べられないと思います。
いちごのように色があせて、見た目がちょっと気持ち悪くなる果物もありますし、そのまま食べると味が薄くなっていて、あんまりおいしくないと感じる果実もあります。
一番無理なく果実を再利用する方法は、火を加えて料理に使うことです。
火を加えるとアルコールが飛んで、じっくり煮込んで柔らかくなった果実のようになります。また、退色したいちごも、色が戻ってきます。
果実酒の実を取り出すタイミング
お酒に漬けたら、入れっぱなしのようなイメージの果実酒ですが、途中で果実を取り出したほうがいい果物もあります。
レシピをみると、「○か月で取り出す」などと書かれているものがあると思います。
果実酒は、果実が必要以上に長い時間浸かっていると、苦みが出てきたり、色が濁ってきたりします。
この経過時間は、果実の種類や、使っているお酒の種類によって変わってきます。
- 1か月以内……レモン、グレープフルーツ、柑橘系
- 1~2か月 ……ベリー系、パイナップル
- 1年以上………梅、あんず、びわ、チェリー、桃、プラム、かりん、バラ科の実
このタイミングは、あくまでも目安です。
瓶の蓋を開けてみて、アルコール臭がしたら、まだエキスが出ています。アルコール臭がしなくなるまで、果物を漬けておきましょう。
1年以上漬けておける果物は、長い時間浸すことで、お酒の味に深みが増します。
ただし、漬けたときの熟し具合によって、果実が溶けてきたりオリが溜まったりしますから、きれいな色を保ちたければ、1年を目安に取り出しましょう。
ちなみに私は、梅酒はずーーーっとつけっぱなしです。
果実酒の実の活用レシピ
私が果実酒の実を使って作っているのは、主に2種類。
ジャムとパウンドケーキです。
ジャム
ジャムにする理由は、次の通り↓
- 保存食にしておけば、一気に使い切らなくても良い。
- 料理にお菓子に…と、使える幅が広がる。
- アルコールが飛びやすい。
ちょっと気になることは、フレッシュな果実から作ったジャムよりは、色がくすむこと。
茶色っぽく仕上がる果物もあります。
アルコールを飛ばす工程
- 鍋に実とたっぷりの水を入れ、火にかけます。
- 沸騰したら弱火にして30分くらい煮ます。
- 実をザルにあげ、お湯を切ります。
- 実をボウルに張った水に30分くらいさらして、冷やします。
- 水を切ります。
ジャムの工程
- 種があれば、種を取ります。
ここで重さを計り、砂糖の準備をします。 - かりんなど、固い果実は小さく切ります。
梅など、柔らかい果実は、木べらですり潰します。 - 鍋に実と砂糖を入れて、煮ます。
通常のジャム作りとは異なり、火が通りやすいので、弱火がおすすめです。
ジャム作りの基本はこちら→ - とろみがついたら、レモン汁を加えてさらに1分くらい煮て、火を止めます。
- 熱いうちに、保存瓶に詰めます。
アルコールがしっかり飛べば、お子さんも食べられると思います。小さいお子さんの場合は、一口食べて判断してください。
アルコールが少し残ってもいい場合、果実がトロトロすぎて水にさらせない場合は、アルコールを飛ばす工程を抜かしてください。
カレーなどの煮込み料理に加えたり、お肉料理のソースに混ぜたりと、ジャムにさらに火を加えるならば、アルコールは全く気にならなくなります。
柑橘系やベリー系のジャムは、お肉料理、とくに豚肉と合わせるのがおすすめです!
角煮を煮込むときに入れたり、とんかつの隠し味にしたり、ポークソテーのソースに加えたりすると、グッとコクが増します。ぜひ、作ってみてください♪
パウンドケーキ
パウンドケーキは、ジャムよりも、果物の食感とお酒の香りを楽しむのに適しています。
洋酒の入ったドライフルーツ入りのケーキのような、大人の味になります。
準備
- 小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておきます。
- 果実酒の実を刻んでおきます。
- バターを常温に戻します。
作り方
- バターを混ぜて、クリーム状にします。
- 砂糖を加えて、さらに混ぜます。
- 果実酒を加えて、卵を1つずつ加えながら、混ぜます。
- 粉類を加え、粉っぽさがなくなるまで、さっくりと混ぜ合わせます。
- 果実酒の実を加えて、軽く混ぜます。
- 生地を型に入れ、軽く型を落として空気を抜きます。
- 170℃に余熱したオーブンで35~45分焼きます。
- 焼きあがったら、果実酒(分量外)を表面に塗るとしっとり艶がでます。
友達の家に行くときのお土産にしたり、普段のおやつにしたり、けっこうたくさん作っています。慣れるとすごく簡単です。
季節が合えば、クリスマスパーティーの手土産にもぴったり!
小分けしやすい、カップケーキにすることもあります。
果実酒の実の活用法のまとめ
取り出した果実の量が、そんなに多くなければジャムにしないで、そのまま刻んで料理に加えてもいいと思います。
果実酒の果実を利用するポイントは…
- 火を加えて料理に使う
- 果実の種類によって、取り出すタイミングを見極める
残った果実も上手に料理に使って、旬の恵みを食べきりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました◎