こんにちは!ふきよせです。
初夏の味覚、びわがおいしい季節ですね♪
びわの実といえば、中央にある大きい種。実の半分くらいあるでしょうか?
この種も食べられたらいいのに…
びわの種の使い道はないの?
食べ終わって残った種を見て、ついついそう思ってしまいますよね。
実は、びわは漢方では捨てる部分がない植物で、種にもしっかり効能や栄養があるのですよ!
びわの種の利用法と、私の作っているびわの種酒とはちみつ漬けの作り方をご紹介しています。
平成27年12月8日、農林水産省から「ビワの種子の粉末は食べないように」との注意喚起がありました。
農林水産省の全文は、こちら→
こちらの記事でご紹介するレシピは、ビワの種の粉末は使っておらず、体験上中毒症状が出たことは一度もありません。
しかし、ビワの種に毒性があるのは事実ですから、ご自身の責任と判断においてご利用くださいますよう、お願いいたします。当方では責任を負いかねますので、ご了承下さい。
びわの種の効能
びわの種は、ミネラルとビタミンが豊富に含まれていて、昔から漢方薬として使われています。
捨ててしまうのは、なんとももったいない…。
びわの種の高い薬効成分として知られるのが、アミグダリン。
アミグダリンはびわだけでなく、ウメや杏などバラ科の植物の未熟果実の種に含まれます。
アミグダリンは、強い抗酸化作用があり、漢方では咳止めとして使われるのだとか。
(一時期、がんに効くと話題になりましたが、その効果は未だにナゾです)
ただし、食べ過ぎると中毒を起こす危険性があります。
アミグダリンそのものに毒性はありません。
しかし、種の中にあるエムルシンという酵素や、動物の体内のβ-グルコシダーゼという酵素と結びつくと、シアン化水素(青酸)を発生させます。
このシアン化合物が毒なのです。
果実が完熟すると、アミグダリンはエムルシンによって分解されて糖になり、毒性がなくなります。
これは、未熟な果実を動物に食べられないようにするための、植物の防御システムによるものです。
びわの種のアミグダリンはよい効能もありますけれど、素人判断で大量に摂取すると、危険が伴うこともあります。
体に良いからと、たくさんとりすぎないように、注意してください。
びわの種の利用法
昔から行われている民間療法としてのびわの種の利用法は、下記のとおり↓
- 種を炒って食べる
- 粉末にして飲む
- お茶にして飲む
- エキスを抽出して化粧水として塗る etc…
私が小さい頃、おばあちゃんがびわの種を炒って食べていましたね。
もらった種はほくほくしていたけれど、ちょっと苦くてあんまりおいしくなかった印象があります。
調べてみたら、一日2個ぐらいまでが許容量みたいです。
でも、おばあちゃん、もっと食べていたような…苦笑
びわの種酒と蜂蜜漬けがおすすめ
私が現在、採用している利用法は、びわの種をお酒や蜂蜜に漬けて、エキスを抽出して飲む方法です。
この方法の利点は↓
- アミグダリンをダイレクトに摂取しない。
- アミグダリンを少しだけ摂取することができて、より安全。
- たくさんの種を無駄にしないで済む
- ふだんの食事で消費しやすい
お酒に漬けると何年も保存できます。
お菓子作りに使うのもおすすめです。
お酒が飲めない場合は、蜂蜜漬けにしておくと、飲み物やデザートのシロップとして使えます。
まず、びわを食べたあと、種を洗い、紙などの上に広げて1日乾かします。
カビの原因になりますから、しっかり乾かしてください。
茶色の薄皮は、そのまま漬けるとお酒に琥珀色がつき、少しおりが溜まります。気になるようでしたら、皮をむきましょう。
- 消毒した保存瓶にびわの種と氷砂糖を交互に入れ(一番上は氷砂糖がよい)ホワイトリカーを注ぎます。
半年後から飲めます。一年以上たったほうがおいしいです。
- 消毒した保存瓶にびわの種を入れ、蜂蜜を注ぎます。
2週間後くらいから飲めます。一か月くらいたったほうがおいしいです。
ご紹介した種のお酒と蜂蜜漬けは、杏を食べた後の種も同じように漬けることができます♪
いろいろな果実で試してみても、楽しいですね。
びわの種のまとめ
びわの種酒も蜂蜜漬けも、ほのかに杏仁豆腐の杏仁ような香りがついて、とっても癒されます。
びわの種の天然の効能はすばらしいですから、過剰摂取を避けて、上手に取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎
コメント
こんにちは。
最近、こちらのサイトに度々お邪魔しております。
とても参考になります。
ところで、エキスが出てしまった後の種は、
余り効能はないのでしょうか?
お菓子作りぐらいで消費するしかないと言う感じでしょうか?
宜しくお願い致します。
karenさん、コメントをありがとうございます^^
私は専門家ではないので、エキスを出した後の種にどのくらい効能があるのかは、わかりかねます…申し訳ありません。
私は、ホワイトリカーに漬けた後の種は、量が多く年数も経っているため、破棄してしまっていました^^;
蜂蜜漬けの後の種は、フードプロセッサーで砕いて、焼き菓子に練りこんだりしています。
ナッツような感じで使えば、お料理にも応用できるのではないかな?と思います。
びわ種酒を作っている知人に聞いてみたところ、「煮物にしてもおいしいよ」と教えてもらいました。
黒豆のように煮るのだそうです。
その方は、氷砂糖を入れずに、焼酎とびわの種だけで作っていました。
飲用するだけでなく、化粧水や消毒液としてしても使っていて、残った種は、入浴剤としてお風呂に入れたりするそうです。
糖分を使わなければ、料理以外にも用途がたくさんありそうですね!
私もいろいろ試してみたいと思います。
勉強になる質問を、ありがとうございました^^
こんにちは。
早速のお返事ありがとうございます。
焼酎付けをして、虫刺されとかに数年前は使用していましたが、
今回は、はちみつ漬けを造りました。
お菓子作りに利用したり、煮物を作ってみたりします。
煮物は以外で、とても参考になりました。
ありがとうございました。
はじめまして。
今年沢山ビワを頂き、種も何か活用できないかと考えて、此方の参考にさせて頂きました
びわ茶と焼酎漬け、蜂蜜漬けを作りました。
未だ頂いてはないんですが、蜂蜜漬けは薄めて頂いた方がいいんですか?
よろしくお願いします
蜂蜜漬けは薄めて頂いた方がいいんでしょーか?
同じく焼酎漬けも。
薮内まさ子さん、コメントをありがとうございます^^
>びわ茶と焼酎漬け、蜂蜜漬けを作りました。
たくさん作られたんですね!
楽しみですね~♪
蜂蜜漬けですが、飲み物として飲む場合は
お水やお湯で割って飲んでいます。
お菓子に入れたりする場合は
ジャムや蜂蜜のように、そのまま使っています。
焼酎漬けは、梅酒のような扱い方で飲めます。
割ってもよし、氷を入れてロックもよし◎
お好みで濃さを加減してみてください~