抹茶と出される和菓子の食べ方。楊枝は食べる道具?種類別のマナー

和菓子
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こんにちは!ふきよせです。

茶道を習っていなくても、お抹茶を楽しみたい!と思っていらっしゃる方は多いと思います。

京都など日本の古都に観光で行ったら、庭園を見ながらお抹茶をいただく体験をしてみたくなるかもしれません。

外国からのお客さまを、和菓子の食べられるお店にお連れしたいと思うことがあるかもしれません。

そんなときに気になるのが、茶道の作法。

「なんで紙にお菓子がのっているの?」
「付属の楊枝はどうやって使うの?」

提供された和菓子の食べ方がわからなくて、困ってしまうことも…

お抹茶と一緒に出される和菓子の食べ方を、お菓子の種類別にご紹介します。

あくまでもお座敷でのお茶会ではなく、催事や喫茶店などで気軽にいただくときの作法です。

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抹茶と一緒に出される和菓子の食べ方

懐紙とは

和菓子屋さんや喫茶店などでしたら、お抹茶と和菓子が同時に出されるかもしれませんが、
催事などの簡易なお茶会やお抹茶体験では、先に和菓子が出されてから、次にお抹茶が出ます。

まず、和菓子を全部いただきます。
お菓子を食べるタイミングについては、こちら→

和菓子を出されるときに、お菓子の下に和紙が敷かれています。

この和紙を懐紙(かいし)といいます↓

懐紙は一枚の和紙を半分に折って使うもので、折ったときの輪が手前(お客様側)になるように出されます。

懐紙の使い方

懐紙はお皿のように使います。

いろいろなパターンがあるので、全ては書ききれませんが、
和菓子が提供される状況と対応をご紹介しますね。

・懐紙にのったお菓子がお盆にのっていて、
 「お菓子をどうぞ」とお盆ごと差し出される場合
       ↓↓↓
 懐紙ごと和菓子を一つ取ります。

先に懐紙を一枚わたされて、
 「お菓子をどうぞ」と和菓子の入った鉢や皿を差し出される場合
       ↓↓↓
 お菓子を一つ取って、懐紙にのせます。

一人一つのお皿にのった和菓子が配られる場合
       ↓↓↓
 懐紙が敷いてあったら、懐紙ごと和菓子をお皿からおろして、いただきます。
 お皿を傷つけないためです。
 懐紙が敷いていなくて、お皿に直接お菓子がのっていたら、そのままいただきましょう。

茶道をたしなんでいる方は、ご自分でお持ちの懐紙を出して、その上にのせ替えると思います。

けれど、催事や喫茶スペースではお茶を習っていない方も対象としています。
「あの紙持ってない!」「どうしよう…」と心配しなくて大丈夫です。

和菓子を食べる道具・黒文字を使った食べ方

黒文字とは

和菓子を提供されるときに、楊枝のようなものが添えられていることがあります。

この楊枝は、黒文字(くろもじ)といいます。↓

お菓子を一口サイズに切って、口に運ぶための道具です。
クスノキ科の黒文字という木を削って作られていて、材料名がそのまま道具の名前になりました。

黒文字が添えられているときは「切って食べてください」という意味です。
添えられていなければ「手で食べてください」という意味です。

黒文字の使い方

出された黒文字は、触ってみると、しっとりと湿っていると思います。

これは、洗って使いまわしたりしている訳ではなく、水にくぐらして(清めるといいます)押さえ拭き(軽く拭く)をしているからです。

水に濡れると木の色や香りが引き立ちますし、和菓子の餡や皮が黒文字にくっつかないようにする配慮でもあります。

お菓子は、3~4口で食べきれるように切ります。

一口分を切って、食べて、また切って、食べて…と繰り返します。

口へ運ぶときは、和菓子の上から突き刺したり、真横から刺したりするのではなく、
右上から斜め左下方向に刺します。

そうすると、お菓子の形を崩さずきれいに保つことができ、懐紙からお菓子が転げ落ちることも防げます。

和菓子の種類別食べ方のマナー

主に2種類の和菓子があります。

主菓子(おもがし)と干菓子(ひがし)です。

主菓子:生のお菓子

干菓子:乾いたお菓子

主菓子の食べ方

多くの主菓子は、黒文字で切っていただきます。

お饅頭や最中は、黒文字は使いません。
片手で懐紙ごと持ち、反対の手で割って食べます。

大福も同じようにして、ちぎって食べます。
粉が落ちないように気をつけてくださいね。

串にさしてあるお団子は、茶席では黒文字を使って串から外し、切り分けて食べます。
でも、これがなかなか難しい…!苦笑 

慣れていないのなら、無理は禁物!

そのまま串から食べていいと思います。

水分の多い上生菓子や羊羹のときは、お菓子と懐紙の間に、半透明でツルツルした紙が敷かれています。

この紙は硫酸紙(りゅうさんし)といって、水分が下に染み込まないようにするためのものです。

こんな感じ↓

この紙を使って食べるわけではありません。
水分の多い主菓子の場合、たいてい黒文字が添えられていますから、切って食べてください。

干菓子の食べ方

干菓子は手でいただきます。

小さいものは一口でパクッと。
せんべいなど少し大きいものは、一口大に割って食べます。

食べた後に手についたお菓子は、懐紙でぬぐいます。

お菓子を食べ終わったら

懐紙を折って小さくし、持ち帰ります。

黒文字が添えられていたときは、黒文字が内側に折りこまれるように懐紙をたたみましょう。

もし、どうしても食べられないお菓子が出されてしまったら。
または、食べきれないと途中で思ったら。

お菓子ののっていた懐紙にコッソリ包んで持ち帰ります。

基本的に、お菓子が下がらないとお抹茶が出されません。
すぐポケットやバッグに入れて、人目につかないようにしましょう。

和菓子の食べ方のまとめ

もし、食べ方がわからなかったなら、周りのどなたかに聞いてみてください。
聞くことは失礼なことではありません。

ついパクッとかぶりついきたくなる和菓子ですが、せっかくのかしこまった席です。

「何をモチーフにしたお菓子なのかな?」
「なんでこのお菓子を選んだのかな?」

お菓子に込められた意味を考えながら、丁寧に食べてみてください。

作法も気になりますけれど、一番大切なのはおいしく和菓子を味わうことです。

あまり気にせず、その場の雰囲気を楽しみながら召し上がってくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました◎

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