こんにちは!ふきよせです。
暖かくなってくると、ふわふわと浮かれたような気分になると同時に、東日本大震災のことも思い出して、引き締まるような気持ちになることがあります。
我が家では、関東大震災のあった9月と東日本大震災のあった3月の年2回、防災用品の確認をしています。
連日、被災体験から見直した防災グッズや非常食についてご紹介しました。
防災グッズの見直しについては、こちら→
非常食の見直しについては、こちら→
今回は、被災したときの経験から、家庭で行っている防災対策をご紹介します。
「こうしておくと便利だよね」そう思っておこなっている、小さな工夫です。誰でもできることなので、一つの参考にしていただければと思います。
家庭の防災対策を見直す
家庭でできる最大の防災対策は、掃除なのではないかと思うようになりました。
我が家は、ミニマリストほど徹底していませんが、ずいぶんすっきりと片付けられた家です。棚の上にはほとんど物が出ていませんし、床にも必要最小限の物しか置きません。
もともと、そこまで徹底して物を片付けていたわけではないのです。震災を機に生活を見直して、家族みんなが片付けられるようになったのです。
震災のときは、散乱したり壊れたりした物で、たいへんな思いをしました。
・生活導線は避難経路でもあるから、床に物を置かない。
・自分のスペースにしまいきれないものは、手放す。
・いざとなったら、安全に玄関まで走れるように。
家具は天井との間に転倒防止の突っ張りをして、全ての扉には耐震ラッチかストッパーを付けています。
防災のために地震体験から工夫したこと
ただ、運び出すのが一苦労でした。
クローゼットに、お客さま用として置いてある、薄掛け羽毛布団が何枚かあり、かさばっておりました。また、以前布団セットを買ったときについてきた、使っていない枕もいくつか出てきました。
お客さまが来て本当に必要なときは、布団屋さんから借りればいいや…と思って、処分しようと袋に詰めました。
そうしたら、布団と枕はずいぶんと小さくなって、けれど、それでもしっかりふかふかしていて、クッションみたいだと思いました。
そのとき、クッションの中味を布団と枕にすることを思いつきました!
これらの布団と枕を、一辺48~50cmほどの大きめなクッションカバーに詰めてみました。立派なクッションになり、遜色ありません。
普段はリビングのクッションとして使うことにしました。
いざとなったら、クッションならば誰でも運べますし、窓からぽいぽい投げても安心です。
配給される食品をいただくとき、物を運ぶとき、意外と困ったのが袋でした。
ペットボトルなど持ちきれなくなっているお子さんやご年配の方もいました。袋を持っていても袋が小さくてうまく入れられない方も。
私は、非常持ち出し袋と、自分のカバンにはパンパンに必要な物が詰まっていたので、何かを持ち運ぶときには、持っていた数枚のビニール袋を使いまわしていました。
そんな中、あるご年配の方が使っていらしたのが、大きめの風呂敷。一番便利そうでした!
手提げバッグのようにしたり、敷物にしたり、リュックのように背おったり。自由自在に変化させていました。
日本の文化って、本当によくできていたのですね。しみじみ感心しました。
実家に帰省したとき、お姑さんが箪笥を整理して出てきたという風呂敷を処分しようとしていたので、譲っていただきました。ほどよく大きめなサイズで、ラッキーです♪
仕事用のバッグにエコバックを1つ入れて、いつも持ち歩いていたのですが、この風呂敷に変えました。
防災のために地震体験から気をつけたこと
これは、震災時にお友達のお家で起こった事件からの教訓です。
お友達のお宅は対面キッチンで、シンクがリビングの方を向いていてシンクの前がカウンターのようになっていました。
カウンターの方が少しシンクより高く、カウンターにマグカップやお酒の瓶などを並べていました。おしゃれなカフェのようですてきでした。
しかし、地震があったとき、運悪くカウンターに並べていた物が、勢いよく蛇口のレバーに当たり、水が出続けてしまったのです。
さらに運悪く、洗い物のお皿をシンクに溜めたままで、その器に水が跳ねてシンクの外に出続けてしまいました。
共働きのご夫婦が夜中にやっと帰宅すると、キッチンとリビングが水漏れのように水浸しになっていてそうです。
比較的新しいお宅だったのに、フローリングは傷んでしまったとのこと。片づけは本当に大変そうでした。
蛇口のレバー(コック?)を下に引き下げて、水が出るタイプの水回りがあるお宅は要注意です。ひねるタイプやレバーを上に引き上げて水が出るタイプのお宅は、問題ないと思われます。
我が家のキッチンのシンクは引き下げるタイプで、出窓のある壁面に向いています。
この出窓に鉢植えを置いていました。さらに、やかんなど、物をひょいと置く癖がありました。この話を聞いてから、もう何も置かないと決めました。
同じようなレバーを使っているお風呂場や洗面所の水回りの周りも、重い物を置かないようにしています。
家庭の防災対策のまとめ
防災のために、あえて高価ななにかを買ったわけでもありませんし、特別時間がかかることもでもありません。ちょっと気になったことを、変えてみただけです。
震災は思いがけないことが起こるので、万全な備えなどないのでしょう。それでも、いざというときは、すこしでも落ち着いて対処できるように、できるだけ普段の生活を整えておきたいと思います。
備えあれば患いなし。いくらかは患いもあると思いますがw
最後までお読みいただきありがとうございました◎