こんにちは!ふきよせです。
寒くなってくると、部屋がなかなか温まりにくいと感じたり、底冷えする寒さがあったりします。
「もっと部屋が暖かいといいのに」と寒さを我慢しながら、部屋の中にも関わらず厚着をして過ごす方もおられるかもしれません。
お部屋の種類や家の造りにもよりますが、部屋の熱の仕組みを理解して、適格な寒さ対策をすれば快適に過ごせます。
私は幼い頃、雪国に住んでいました。
学校や実家でおこなっていた方法をもとに、寒さ対策をご紹介します。
寒さが厳しくなって凍える前に、早速部屋の寒さ対策をしましょう。
部屋の寒さ対策をする前に
まず、隙間風が入ってきているかを調べましょう。
古い家や、木造の家などは、どこからか風が入ってきている場合があります。
室内の空気の流れを調べるためには、線香の煙をたどってみる方法が簡単です。
煙は風の流れる方向へ流れるので、隙間風ではなくても、室内の空気の循環経路を調べるのにも役立ちます。
隙間風を確認するには、風の強い日に行うと調べやすいです。
隙間風が入ってくる場所を特定したら、市販の隙間テープなどを貼って対処しましょう。
次に、外気と触れている窓から冷気が部屋へ入り込む原因に、室内の下降冷気、コールドドラフトがあります。
冷たい窓ガラスに触れて冷やされた空気は、暖房器具などで暖められた室内の空気よりも比重が重くなります。
冷やされた空気が、窓の下の床面へと下方へ移動し、床面を這って広がってゆく現象です。
コールドドラフトの動きはドライアイスの煙の動きに似ています。
「暖房の室内温度は25度以上もあるのに、足元がひんやりする」
「隙間風はないはずなのに、スースーする」
このような現象は、コールドドラフトが原因の場合が多くあります。
コールドドラフトを解消すると、室内温度が同じでも、暖かく感じられるようになります。
寒さ対策は窓にシートなどを貼る
コールドドラフトを防ぐ方法は2つあります。
1つめの方法は、窓からの熱の損失を少なくし、空気が窓で冷やされないようにすることです。
窓付近の空気を冷やされなければ、下への移動気流そのものの発生を抑えることができます。
窓が冷たくならない工夫や、冷たい窓に室内の空気が接触しなくなる工夫をすれば、防げるということです。
窓の断熱性を向上させましょう。
・樹脂や木製のサッシなどに変えます。
しかし、窓やサッシを取り替えるのは簡単ではありません。
・窓に断熱シートを貼り付けます。
・風呂マットのような発泡樹脂系の板を窓枠に置きます。
・窓が隠れるように衝立を置きます。
ホームセンターなどで手に入る安価な物でも、材料自体が断熱材としての役割があり、窓との間にできる空気層にも断熱が見込めます。
寒さ対策は窓のカーテンを工夫する
もう1つの方法は、下降気流が室内に広がらないようにすることです。
最も簡単な方法は、カーテンです。
通常、掃き出しの窓の場合、カーテンは床すれすれの長さにします。
腰高の窓の場合、窓の下枠か15cmほどの長さに設定されています。
けれども、カーテンの長さを床+15 cmくらいに長くします。
引きずるくらいの長さです。
裾がしっかり床に着いていると、コールドドラフトの気流の動きは大きく制約されます。
冷えた空気が床を這って広がることができなくなります。
腰高の窓のカーテンも同様に、床にしっかり着く長さにします。
また、カーテンと壁との隙間をふさぐように工夫することも効果があります。
カーテンの横と下、壁と床にそれぞれマジックテープを貼り付け、カーテンを閉めるたびにマジックテープで固定します。
マジックテープは剥がせる両面テープを使えば、シーズンオフは取り除けます。
カーテンそのものの断熱も期待できますので、厚手のものを選んでください。
窓の寒さ対策のまとめ
暖房器具を窓の下に設置すると、暖房器具が窓で冷やされて下降してきた気流を暖めて、気流は再び上昇します。
室内にコールドドラフトとして広がる現象を、ほぼ完全に防ぐことができます。
ヨーロッパで長く使われてきたパネルヒーターもこの仕組みを利用しています。
日本でも寒い地方の学校などは、ヒーターが窓の下に設置されていることがあります。
私の通っていた学校でも、窓のすぐ下に、長いオイルヒーターが設置されている部屋がありました。
結露は窓の表面の温度と室内空気の温度の差が大きいと発生します。
ですから、窓を加温して暖めると、結露も止まります。
遠赤外線ヒーターや小型のパネルヒーターのような暖房器具を、窓に向けて設置してください。
これらの対策を行えば、かなりの保温が期待できます。
まずは、窓を中心にコールドドラフト対策を、一つずつ試してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました◎