胡蝶蘭の花が咲かない?5年ぶりに花を咲かせた育て方とお手入れ方法

胡蝶蘭
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こんにちは!ふきよせです。

「いただきものの胡蝶蘭を育てているけれど、花が全然咲かない…」
「やっぱり胡蝶蘭を育てるのは、難しいのかなぁ?」

花の咲かない胡蝶蘭を眺めながら、ため息をついていませんか?
胡蝶蘭というと、温度管理や湿度管理が必要で、花を咲かせるのが難しいイメージがありますよね。

我が家の胡蝶蘭は、プレゼントされてから5年間、花が咲かなかったのですが、今年見事に咲きました!

私が変えたのは、なんとたった1つのこと!

私が変えたことにあわせて、育て方やふだんのお手入れ方法をご紹介します。

すべての胡蝶蘭にあてはまるとは思いませんが、1つの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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胡蝶蘭の花が咲かせるために変えた、たった1つのこと

たった1つの変えた点は、植え込み材料を無くしたことです。

植え込み材料とは、根っこの周りの水苔やバークなどのことです。
植え込み材のことをコンポストとも言います。

我が家の胡蝶蘭は4鉢あって、根の周りに水苔を巻き、素焼きの鉢で管理している、とてもスタンダードな状態でした。

水やりは、素焼きの鉢が乾き、根もしっかり乾いてから、どっぷりと水に浸けて吸水させていました。
胡蝶蘭の本や、お花屋さんの指示書を忠実に守っていました。

葉っぱの数は最低でも5枚はあり、花を咲かせる条件はクリアしていたので、温度管理ができていないのかな?とずっと思っていました。

胡蝶蘭の花を咲かせる育て方

きっかけ

昨年の夏ごろ、あるデパートの催事コーナーで、インテリアと植物の期間限定ショップが開かれていました。
お店にはエアプランツなどの植物が、たくさん配置されていました。
たまたま通り過ぎたときに、空中から吊るされていた植物に目が行きました。

それが、蘭だったのです!

お店の人に聞いてみると、蘭も霧吹きだけで水やりをすれば大丈夫だと教えてくれました。
その蘭が胡蝶蘭かどうかまではよくわからなかったのですけれど、「根っこがむき出しになっていても、平気なんだ!」とびっくりしました。

後日、図書館で雑誌のバックナンバーを読んでいたら、フラワーアーティストの胡蝶蘭アレンジが載っていて。

ガラスの四角柱の大きな花器に、流木を入れて、胡蝶蘭を置いているという、斬新なアレンジでした。
植え込み材は無く、こちらも、水やりは霧吹きと書かれていました。
(どの雑誌だったか、探したのですけれど、二度と出会えず…涙)

我が家の花の咲かない胡蝶蘭に水やりをしながら、根っこがむき出しでも育つことを考えていたとき、そもそもの育て方が間違っていたのでは?と急に思いました。

ネットではもちろん、図書館でも図鑑などで胡蝶蘭について調べてみました。

そして、花を咲かせるために必要な育て方は、胡蝶蘭本来の好む環境を整えることだと気づきました。

胡蝶蘭とは

東南アジア原産
胡蝶蘭は東南アジア原産で、山岳地帯に自生します。
夜になると霧が発生する、湿った高地です。
着生蘭
木の幹や枝に根をはる、着生蘭です。
木に寄生して栄養を吸っているのではなく、あくまでもくっついて生活しているだけで、栄養は自分で作りだしています。
自生している胡蝶蘭は、木の葉によって適度に遮光されています。
CAM型光合成
昼間は気孔を閉じていて、乾燥に耐えます。夜は気孔を開いて、二酸化炭素と水を吸収します。

これらの特徴から考えると…

  • 根っこは土などに入っている必要はない。
  • 湿度や風通しのある場所を好む。
  • 直射日光よりも、木漏れ日のような日陰を好む。
  • 夜に霧状の水分があるとよい。
  • 水にずっと浸かっていることは少ないだろう。

ということが、想像できます。



水苔やバークは絶対に必要と思い込んでいましたし、胡蝶蘭の生態を知らな過ぎました。

湿った植え込み材がずっと根っこについているということは、濡れたパ○ツをはかされているみたい…と思ってしまい…。
知らなかったとはいえ、胡蝶蘭に申し訳ないことをしてしまった気分になりました。汗

胡蝶蘭の日々のお手入れ

実験

「コンポスト無し」で検索してみると、植え込み材を使わずに育てていらっしゃる方々がいることがわかりました。
コンポスト無しの参考画像は、こちら→

ただ、この方法で越冬できるかどうか自信がなかったので、4鉢のうち1株だけ植え込み材をとって、実験してみることにしました。

秋以降は、胡蝶蘭の水やりを減らしていく時期だと思っていたので、夏の終わりに植え込み材をとり、ガラスのコップに入れました。

冬の間は、植え込み材が入れてある3鉢は、水をほとんどあげず、たまに霧吹きで葉に水をかけました。
植え込み材無しの1株は、葉に少しシワがでてきたら、葉に霧吹きで水をかけました。

暖かくなって春になる頃、植え込み材が入れてある3鉢のうち2鉢が、それぞれ一枚ずつ葉を落としてしまいました。
しかし、植え込み材無しの1株はハリがあって元気で、花芽が出てきました!

花は6月に咲きはじめ、一か月以上咲いています^^

無事に冬を越せたので、残りの3株も植え込み材を外しました。
花の時期には間に合いませんでしたが、みるみると根っこを増やし、新しい葉っぱもぐんぐんと育っています♪

現在のお手入れ

  • 水やり
    夜に霧吹きで、葉全体に水を与えます。
    暑さや乾燥が厳しく、葉っぱにシワができたときは、コップに水をため、10分程度水に浸けて吸水させます。
  • 肥料
    完全にやめました。

鉢全体を濡らすような水やりの方が、水を与える頻度は少なくて楽でしたが、霧吹きだけの水やりも、かなり楽ちんです。

何よりも、根腐れの心配が全くありません
水苔にカビが生えたり、虫が発生したりすることもありません。

根っこの状態が見え、安心感があります。

胡蝶蘭の育て方のまとめ

花が咲かなかった5年の間には、温度管理ができていないと思って簡易の温室を作ったり、鉢が根で詰まったのかもと植え替えをしてみたり、肥料を変えてみたり…
いろいろ試してきました。

水苔を無くしただけで、あっさりと花が咲いたのには、本当に驚きでした。

胡蝶蘭といっても、さまざまな交配種がありますし、住んでいる場所の気候もありますから、一概に私のやった方法が良いとは限りません。
花が咲かない原因は、もしかしたら、日当たりかもしれませんし、風通しかもしれませんし、湿度かもしれません。

ただ、栽培環境をできるだけ胡蝶蘭の好む環境に近づけてあげることは、有効なのだと感じます。
もし、胡蝶蘭の花が咲かなくてお悩みでしたら、胡蝶蘭の自生する環境を想像して、栽培してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました◎

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