こんにちは!ふきよせです。
夏が近づき、お中元を贈る季節になりました。
同じ地域に住んでいる方や、一目でもお会いしたい方には、「直接会ってお中元を渡したい!」と思ったりして…。
本来の正式なご挨拶では、ご自宅に贈り物を持参します。
ですから、お会いしてお中元を手渡しできるのなら、とってもいいことです。
ぜひ持参してください♪
ただし、せっかくおうかがいしたのに、お相手に失礼があっては元も子もありません。
心から喜んでもらえるように、しっかりマナーを確認しておきましょう。
お中元を手渡しするときのマナー
お中元を持参するときに、気をつけるべき大きなポイントは3つ↓
- 事前準備………持っていく時期と、持参する前の事前連絡
- 贈り物の準備…お中元の包み方
- 当日の所作……渡し方とご挨拶
それでは、具体的に見ていきましょう。
お中元の手渡しにふさわしい時期と時間
時期と時間
お中元を贈る時期は、地方によって異なります。
- 北海道 7月中旬から8/15
- 東北・関東 7/1~7/15
- 北陸 多くの地域は7/1~7/15
一部、7月中旬から8/15に贈る地区があります。 - 東海・関西・中国・四国 7月中旬から8/15
- 九州 8/1~8/15
- 沖縄 その年の旧暦の7/15まで
持参する時期は、お相手のお住まいの地域に合わせましょう。
この時期より遅くなるときは、お中元ではなく暑中見舞いor残暑見舞いとして贈ります。
立秋より前なら暑中見舞い、後なら残暑見舞いです。※2017年の立秋は8/7です。
訪問時間は、早朝深夜はもちろん、食事時や、食事の準備の時間を避けます。
- 午前ならば、10:00~11:00頃
- 午後ならば、14:00~16:00頃
事前連絡
ご自宅にうかがう前に、お相手に事前連絡を入れます。
突然訪ねて、お忙しいときだったり、お出かけ前だったりすると、先方を困らせてしまうことにもなりかねません。
私は、電話で確認をしています。
「夏のご挨拶に伺わせていただきたいのですが、7月初めごろのご都合はいかがでしょうか?」
そうすると、希望の日にちや時間帯を教えてくれるはずです。
「それでは、7月○日の午後▲時頃、お自宅に伺います」
最後に、確認の意味も含めて、日にちと時間を宣言します。
電話で確認すると、「夕方以降で…」「昼から出かけるから、早い時間なら…」などと、一般的な訪問時間外のリクエストがあるときも。
その場合は、先方の都合に合わせましょう。
お中元の包み方のマナー
贈り物は包装紙で包み、のしをかけます。
包装紙の外側にのしをかけるので、「外のし」と言います。
持参するときには、外のしにします。
渡すときに表書きが見え、贈った目的がお相手にすぐわかるようにするためです。
のしの種類は、水引が蝶結びの慶事用(赤白、赤金)を選びます。
蝶結びは、何度あっても良いことに利用します。
水引より上段に「お中元」と書き、下段に名前を書きます。
のしをかけた贈り物は、風呂敷に包んで持っていきます。
風呂敷がない場合は、お店の紙袋でも構いません。
お中元にふさわしい風呂敷の包み方は、平包みとお使い包み。
平包みは、お相手の前で、さっと贈り物を出すことができます。改まった場では、平包みが正式です。
お使い包みは、しっかり結ぶので、贈り物をうっかり落としてしまう心配がありません。
私は、車から降りてすぐにお渡しできるなら平包み、電車に乗ったり長距離歩いたりするのならお使い包み、と使い分けています。
平包みの包み方↓
お使い包みの包み方↓
お中元の手渡し方とご挨拶
先方のご自宅に到着したら、お部屋に通されると思います。
- まずは、日頃の感謝のご挨拶をします。
「大変お世話になりまして、ありがとうございました。心ばかりの品です、お納めください。」 - 風呂敷包を下座(出入口側)に置きます。
- 風呂敷から贈り物を出し、自分が文字を読める向き(正面)で、正面に置き、風呂敷を畳みます。
箱が壊れていないか、のしがめくれていないか…など、軽く確認します。 - 時計回りに90度、もう一度90度、と贈り物を回して、正面をお相手へ向け、両手で差し出します。
和室でしたら、畳の上でスッとすべらせるようにして、差し出します。 - 生ものや日持ちしない品物のときは、「冷やしてお召し上がりください」「お早目にお召し上がりください」と、一言付け加えましょう。
風呂敷や紙袋は、道中のほこりや汚れがつかないようにするためのカバーです。そのまま渡すと失礼にあたります。
最近では紙袋ごと渡している方も多いですが、ビジネス関係の取引先ならともかく、目上の方へはやめておいた方が無難です。
風呂敷や紙袋は、畳んで持って帰りましょう。
玄関先でのご挨拶になった場合は、玄関先で風呂敷をとき、贈り物を渡します。
お中元を持参するときのまとめ
気を付けるべきことをまとめます。
- 持参する時期を確認する
- 必ず事前確認をする
- のしをかける
- 風呂敷に包む
- ご挨拶をしてから品物を渡す
- 風呂敷は持ち帰る
はじめは、粗相がないか、うまくご挨拶できるか、とっても緊張すると思います。私も未だに緊張します。汗
少しくらいぎこちなくても、気持ちを込めて丁寧にお渡しすれば、きっとお相手も喜んでくださると思います。
手渡しをするときは、お中元と一緒に、夏限定のお守りをお付けしています。(お守がダメな人もいますから、人を見て…)
根津神社の月次花御札の薬玉柄か、入谷鬼子母神の朝顔守の小さいサイズの、どちらかを選んでいます。
根津神社の月次花御札については、こちら→
入谷鬼子母神の朝顔守については、こちら→
お中元を通して、あなたの日頃の感謝が、お相手にしっかりと届きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました◎