浴衣の衿まわりをきれいに見せるコツ。衿合わせの方法と衿芯の入れ方

浴衣
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こんにちは!ふきよせです。

浴衣を着ている人が歩いていると、夏祭りの気配を感じますよね。
浴衣でのお出かけは風情があって、見ているこちらまで楽しい気分になります^^

今年こそは、浴衣を自分で着よう!とがんばって着つけてみたものの、
「何となくパッとしない…」
「なんだか、きれいに見えない…」
と、悩んでしまうことも。

きれいに着こなしているように見える人と、どこが違うのでしょう?

実は、重要なのは衿まわり。
浴衣美人に見えるための、簡単な着付けのコツをご紹介します。

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浴衣の衿まわりをきれいに見せる

着物を上手に着こなすには、衿まわりとお腹まわりをきれいに整える必要があります。
とくに、衿まわりは重要です。

パッと人の目に入るのは上半身ですから、
浴衣姿の印象は、衿まわりで決まるといっても過言ではありません。

気を付けることは、2つ。

胸元
正面から見たときに、胸元がはだけていると、いっきに残念な印象になります。
美しく見える衿の合わせ方を、知っておきましょう。
首の後ろ
後ろ姿や横からみたときに、きれいに見えるかどうかは、首の後ろの隙間がポイントです。

首の後ろと、衿の間に隙間をあけます。
これを、衣紋を抜くといいます。

隙間は、こぶし1つ分くらいです。
和服では、年齢や着物の格によって、衣紋の抜き加減が変わります。

浴衣で隙間をあけすぎると、とてもだらしなく見えてしまうので、気を付けましょう。

浴衣の衿合わせのコツ

胸元を美しく見えるために、衿合わせで気を付けることは、3つ。

浴衣を着るときに、確認しながら着てください

①衿の中心

衿を合わせるときに、衿の中心が、きちんと背中の中心にきているかを確認します。

衿の中心付近は、布が二重になっています。
これは、掛け衿(かけえり)といって、着物の衿汚れを防ぐために、本来の衿(地衿といいます)の上にかけた衿です。

現在では、ほとんどの掛け衿は、着物と同じ布です。

掛け衿は、衿全体の中心に縫い付けられています。
ですから、背中の中心に衿の中心がきていれば、掛け衿の両端の長さがそろいます。

衿を合わせるときに、左右の掛け衿の両端が、だいたい同じ長さになっているか、確かめてみてください。

掛け衿の両端には、段差があります。
画像の、○で囲んだ部分です↓
浴衣

②交差する場所

左右の衿は、鎖骨のくぼみのあたりで交差させます。

鎖骨のくぼみより下で交差して、鎖骨が見えると、はだけているように見えます。

着るときは、「ちょっと首が詰まっているかな?」と思うくらいがちょうどいいです。
動いていると、自然に隙間ができてきます。

③衿合わせの角度

左右の衿を交差して、肌が見えている部分は、ほぼ直角(80~90度)です。

この部分が鋭角になっているということは、浴衣が体をうまく包めていないということで、着崩れの大きな原因になります。

衿を合わせるときに、左右の胸を包み込むように合わせます

衿が鎖骨の上でほぼ直角に交わり、胸を包み込むように合わせる。
この条件をクリアすれば、正面からの衿合わせはバッチリです。

浴衣の衿芯の入れ方

衣紋を抜くときに、重要になってくるのが、衿のかたさ

柔らかい布だったり、しわのある布だったりすると、衿がふにゃっとしてしまい…
きれいに隙間が作れません。

衿芯を使う

手っ取り早く、衿をピンとさせる方法が、衿芯。

こちらはメッシュで夏用↓

衿芯は、衿の中に通して使います。

先ほどご説明した、掛け衿の両端から、衿の中に差し込むだけです。
衿の内側(体側)に入れます。

しかし、掛け衿の両端が縫い付けられていて、差し込む隙間がないことがあります。

実はこれ、正常のことなんです。

もともと浴衣は、衿芯を使わずに着る着物でした。
柔らかい布には、仕立ての段階で、芯になる固めの布を縫い込んだりしていました。

現在、仕立て上がって販売されている浴衣では、そのような処理はされていません。

では、衿芯はどういうときに使われているのかというと…

浴衣は、肌着(浴衣スリップなど)+浴衣を重ねて着ます。
着物は、肌着+長じゅばん+着物を重ねて着ます。

長じゅばん↓

着物を着るときは、半衿を長じゅばんの衿の部分に縫い付けます。
半衿は、長じゅばんを、脂や整髪料から保護するために付ける布です。

衿芯は、この半衿と長じゅばんの間の隙間に仕込む物なのです。

どうしても浴衣に衿芯を通したい場合は、掛け衿の両端の縫い目を切って隙間を作り、そこから衿芯を差し込むことになります。

お裁縫が得意ならば、挑戦してみてください。(自己責任でお願いします)

衿芯を使わない

「着物の糸を切るなんて!!」というお裁縫の苦手なあなたには、別の方法をおすすめします。

それは、洗濯のりを衿につける方法です。

浴衣全体にのりがかかっていると、汗を吸いにくくなって都合が悪いので、
衿だけにのりをつけます。
部分的にのりづけするには、スプレータイプが使いやすいです。

焦げ付き防止のため、アイロンがけのときには、あて布をします。

洗濯のりだけで、衿に自然なハリが出て、
衿芯を入れなくても、きれいな衿の形を作ることができます。

ちなみに私は、いつも衿芯を入れずに着ています。
なぜかって、それはお裁縫が……w

高級浴衣で、自分でののりづけに躊躇されるときは、
クリーニング店や悉皆屋さんにご相談ください。

浴衣の衿まわりのまとめ

大切なことを、さくっとまとめます。

衿まわりをきれいに見せるポイント

  • 胸元………衿合わせ
  • 首の後ろ…衣紋の抜き具合

衿合わせのチェックポイント

  • 衿の中心…………掛け衿の左右の長さ
  • 交差する場所……鎖骨のくぼみ
  • 衿合わせの角度…ほぼ直角

衣紋を上手に抜くためには、衿のかたさが必要
衿芯を入れるか、衿にのりをつける

オハショリがあまりうまく作れなくても、足元がちょっと崩れても、
衿まわりがきれいだと、あまり着崩れに気づかれません。

写真もアップが多いですしねw

浴衣をきれいに着こなして、すてきな夏をお過ごしください^^

最後までお読みいただきありがとうございました◎

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