こんにちは!ふきよせです。
秋の澄み渡った夜空に、輝くお月さま。すてきですよね~
月のきれいな十五夜や十三夜に、
本格的なお供え物を用意して、ご自宅でお月見を楽しんでみてはいかがでしょう?
ところで、お月見のお供え物は何か知っていますか?
お月見団子以外に、なかなか思い浮かばないかもしれません^^;
せっかくお供え物を用意するなら、正しいお供えの仕方で飾りたいものです。
お月見に用意するべきお供えの種類、お団子の並べ方、お供えの場所や配置など、
お月見のお供えにまつわる作法をご紹介します。
目次
お月見のお供えの種類と意味
まっさきに思いつくのが、お月見団子。
中秋の名月が近づくと、スーパーや和菓子屋さんなど、いたるところで見かけますよね。
実は、お月見のお供え物は、お団子だけではありません。
お月見は、日本の農作物の収穫期に行われ、お月さまを見ながら、天の恵みに感謝する行事です。
ですから、秋に収穫された物やお神酒をお供えします。
月と同じ丸いお団子をお供えして食べることで、健康と幸せを願ったそうです。
お団子の原料は、お米。
日本人の大切な主食であるお米の豊作を、神様に祈る意味もありました。
本来は稲穂をお供えするところですが、お月見の頃はまだ稲の収穫前。
見た目が似ているススキと、稲穂に見立てて供えるようになりました。
また、ススキは魔除けになるという言伝えがあります。
ススキは長さがありますから、飾るときは背丈が高くて、重さのある花器を選びましょう。
ススキのほかに、秋の七草を飾ることも。
秋の七草は食べられませんが、漢方薬としての薬効がある植物です。
やわらかい色のお花で、華やかになって、とてもきれいですよ^^
秋に収穫される野菜や果物は、たくさんありますね。
とくに、中秋の名月は、里芋をお供えしていたことから、「芋名月」とも呼ばれています。
お月見団子の並べ方
お月見団子は、ピラミッド型になるように積み上げます。
すでに積み重なったお団子を買ってきたのなら、そのまま飾ればよいですけれど
積まれていないお団子を買ったり、自分でお団子を手作りしたりすることもありますよね。
お月見団子簡単レシピは、こちら→
そんなときのために、お団子の積み重ね方を、確認しておきましょう。
お団子の数
必要なお団子の数には、2通りの考え方があります。
- 十五夜は15個、十三夜は13個
お月見の日の数字に合わせる方法です。 - 平年は12個、うるう年は13個
その年の月の数に合わせる方法です。
地域によっても違いますが、どちらでもいいと思います。
十三夜については、こちら→
お団子をのせる台
お団子をのせる台は、三方といって、神道の神事に使われる献上用の台です。
台の3方向に穴が開いている、特徴的な台です。
お正月の鏡餅や、節句のお菓子(ひし餅や柏餅など)を飾るときにも使われます。
ご家庭で年中行事をするのなら、1つ持っていると便利ですよ。
ちなみに、仏事用は三宝といって、漆塗りです。
この台の上に、白い紙をのせて、お団子をのせます。
白い紙は、奉書紙・半紙・天ぷら用の紙など手に入る物を使ってください。
お団子がやわらかく、シミてしまうおそれがあれば、紙の下にお皿を敷いておきましょう。
三方を使わなくても、お気に入りのお皿でもいいと思います。
和風のお皿や、真っ白でシンプルなお皿も、お団子に似合います。
お団子の並べ方
お団子の数1 | 積み方 |
15個 | 1段目9個(縦3×横3)、2段目4個(2×2)、3段目縦に2個 |
13個 | 1段目8個(3・3・2)、2段目4個(2×2)、3段目 1個 |
12個 | 1段目8個(3・3・2)、2段目3個、3段目 1 |
こう見ると、14個がいちばんバランスよく感じます…w
お月見のお供えの仕方
お供えを飾る場所
縁側や床の間など、お月さまがみえるところに、お供えを置きます。
現代のお家では、リビングの窓際や、ベランダでもいいですね。
テーブルやちゃぶ台など、低めの机を用意して、その上にお供え物を並べましょう。
お供えの配置
古くから日本には、左側の方がくらいが高いとする、左上位という考え方があります。
そのため、お月さまから見て左側に自然界の物(ススキ・花・果物・野菜)、右側に人口の物(お月見団子・お神酒)を並べます。
もし三方を使うのならば、三方は穴の開いていない面を神様に向けるものなので、穴の開いていない面をお月さまに向けます。
お月見のお供えの仕方のまとめ
さくっとまとめると…
お月見団子、ススキ・秋の七草、お神酒、秋の収穫物
お供えの仕方
月が見えるところに置く
左側が自然のもの、右側が人口のもの
お供え物は、お月さまが出てくる夕方までには揃えて、お供えしておきましょう。
本格的な飾り方で、昔から変わらない美しいお月さまを、ゆっくり堪能してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎