こんにちは!ふきよせです。
中秋の名月には、澄んだ夜空にきれいなお月さまが。
ススキやお月見団子を飾って、ご家族で秋の気配を堪能するのもいいですね。
でも、毎日のように月齢を気にしていないと、
「今日十五夜?お団子買い忘れた!」ということになりかねません。
お月さまは夜現れるので、夜になって慌ててしまうことも…
実はこのお月見団子、ご家庭で簡単に作れます。
似たような粉で、白玉粉・上新粉・だんご粉とありますが、どの粉でも大丈夫。
白玉粉・上新粉・だんご粉それぞれのお月見団子簡単レシピと、
お月見ならではの、アレンジ方法をご紹介します。
お団子が固くなりにくくなるコツも伝授しますね!
お月見団子の粉の違い
まずは、粉の違いを知っておきましょう。
家庭で一般的に使われるのは、白玉粉・上新粉・だんご粉の3種類。
すべて、お米を粉にした米粉です。
違うのは、お米の種類。
お米の種類によって、できあがりの食感や性質が変わってきます。
米の種類 | もち米(赤飯、おこわ、餅に使われているお米) |
製法 | 米を洗って水に浸し、水を加えながら挽き、沈殿物を乾燥させる |
食感 | なめらか |
用途 | 白玉団子、大福、求肥など |
米の種類 | うるち米(ふだん食べているお米) |
製法 | 米を洗って、乾燥させてから粉にする |
食感 | 歯ごたえがある |
用途 | 団子、柏餅、草餅、ういろう、かるかんなど |
米の種類 | うるち米、もち米 |
製法 | もち粉(もち米を上新粉と同じ製法で作った粉)と上新粉を混ぜ合わせる |
食感 | 歯ぎれがよく、なおかつ、少し伸びる |
用途 | 団子 |
3種類の中で、いちばんポピュラーな粉は上新粉で、価格が高いのは白玉粉です。
だんご粉は、白玉粉と上新粉の、いいところをかけ合わせた粉といえます。
お月見団子の作り方
どの粉でも、お月見団子は作れますが、作るときに気を付けるポイントが違います。
時間がたっても固くなりにくく、お供えした後においしく食べられるように、
それぞれの粉に適したレシピをご紹介しますね。
どのレシピも、お団子が15個できる分量です。
白玉粉
白玉粉で作るお団子は、食感が柔らかくて食べやすいのですが、
水分が多すぎると、形が崩れてきてしまうことも…
お月見団子はお供えを前提につくるので、形が壊れてしまうのは困りますよね。汗
水分調節をしやすくする方法が、お豆腐。
お豆腐の水分を使って、粉をこねます。
程よい固さに仕上げやすく、時間がたっても固くならないお団子ができます。
- 白玉粉に、豆腐を崩しながら少しずつ入れ、よくこねます。
耳たぶくらいの柔らかさになるように、豆腐の量を調節します。 - 粉っぽさがなくなったら、さらに1分くらいよくこねます。
- 生地を15等分して、丸めます。
- 鍋にお湯を沸かし、団子を入れます。
- 団子が浮き上がってきたら、そのまま1分ほど茹でます。
- 団子を氷水にさらします。
- 冷めたらざるにあけて水気をきって、団子の表面を乾かします。
- 器に盛りつけます。
ポイントは、豆腐の量。
お豆腐の種類によって水分量が違うので、ちょうどよい固さを見極めてください。
絹ごしでも木綿でも作れます。
上新粉
上新粉のお団子は、プリッとした歯ごたえのある食感がいいのですが、
時間がたつと、だんだん固くなってきてしまいます。
時間がたってもやわらかいお団子にするために、途中でお餅のように、ぺったんぺったん突く工程を入れます。
ちょっと手間がかかりますが、仕上がりが全然変わってきますから、このひと手間を惜しまずにやってみてください。
- 上新粉にぬるま湯を入れ、よくこねます。
- 一口大にちぎって、ざっくりと丸めます。
- 団子を蒸し器に並べて、10分蒸します。
- 蒸した団子をボウルに入れて、すりこぎ棒でつぶしながら、練ります。
お餅のように、突いてもいいです。 - 弾力が出てなめらかな餅になったら、生地を15等分して丸めます。
- 器に盛りつけます。
だんご粉
いちばん失敗が少なく、簡単に作れるのが、だんご粉。
名前のとおり、お団子専用の粉ですからねw
はじめてで心配だったら、だんご粉がいちばん扱いやすいと思います。
- 上新粉にぬるま湯を入れ、よくこねます。
- 手にだんご粉をつけて、生地を30cmくらいの細長い棒状に伸ばします。
- 生地を15等分に切り分け、丸めます。
- 鍋にお湯を沸かし、団子を入れます。
- 団子が浮き上がってきたら、そのまま1分ほど茹でます。
- 団子を氷水にさらします。
- 冷めたらざるにあけて水気をきって、団子の表面を乾かします。
- 器に盛りつけます。
お月見団子のアレンジ方法
白いお団子を積み重ねる、正統派のお月見団子もすてきですが、
せっかく手作りするのですから、アレンジを加えてみてはいかがでしょう?
粉を混ぜるときに、蒸したカボチャやみかんジャムを混ぜ込むと、簡単に黄色のお団子になります。
ウサギは、俵型になるように丸め、食紅やゴマで目を書きます。楊枝を使うと簡単です。
耳は、鉄串などをコンロで熱して、焼き印で描きます。
お団子の中にあんを詰めておけば、お供え後にそのままパクパク食べることができます。
お団子を丸めるときに、あんを包んでから丸めます。
中のあんも、粒あん・こしあん・ゴマあん・カボチャあん、さつまいもあんなど、いろいろな味にアレンジできます。
お月見団子レシピのまとめ
同じような米粉でも、できあがりの性質から、作り方のポイントが違うことがおわかりいただけたと思います。
我が家でいちばん人気があるのは、上新粉のお団子です。
ふだんから、おやつにも作っています。
手作りのお団子は、お米の甘さが感じられて、とってもおいしいですよ~
もし甘いお団子がよければ、お砂糖を少し入れてみてください。
お砂糖は、お団子が固くなることを防ぐ効果もあります。
コツをつかむと、どの作り方でも簡単においしく作れるようになります。
ぜひお手持ちの米粉を使って、お月見団子に挑戦してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎