こんにちは!ふきよせです。
敬老の日のプレゼントに、お花を贈るのもいいですよね。
「もう物はたくさん持っているから、これ以上欲しくない」という方にも、お花ならストレスを与えずにプレゼントすることができますね。
ところで、母の日のカーネーションのように、敬老の日の定番のお花ってご存知ですか?
また、プレゼントしてはいけないNGのお花もあるのでしょうか?
せっかく長寿をお祝いするためにプレゼントを贈るのに、嫌味にとられてしまったり、怒らせてしまったりしては、元も子もありません。
敬老の日にふさわしいお花の種類について、知っておきましょう。
ご年配の方にお花を贈るときに気を付けることと、贈り方のコツをご紹介します。
目次
お年寄りへお花をプレゼントするときにNGなこと
仕事柄お花を贈ったりもらったりすることは多いのですが、ご年配の方にお花を贈るときは、かなり気を使います。
というのも、思っている以上に、お年寄りってデリケートなんです。
贈る側がまったく考えていなかったことを、もらったお花から連想することがあります。
花束の中に白いカーネーションが入っていただけで、縁起が悪いと怒り出す方も。
白いカーネーションは、母の日に亡くなった母親に贈ったとされるからです。
正直、「そんなっ…!」って思いますよね。
でも実際に、善意から贈ったのに、怒らせたり悲しませたりしてしまうことがあるのです。
それでは、具体的にNGなことを確認していきましょう。
仏事を連想する花
お年寄りにとって、お葬式や仏事は、若い人達より身近な出来事です。
仏事を連想させるお花を贈ってしまうと、いやがらせをされたと勘違いされてしまいます。
仏事によく使われるお花は、主に真っ白のお花。
白い菊、白いユリは有名ですね。
他にも黄、薄紫、紫、青などのお花も仏事に使われます。
また、仏花(仏壇やお墓に供える花束)のような花も嫌がられます。
仏花は小菊、スプレーマムなどの菊がメインで、白、赤、黄、紫、ピンクといった5色くらいのカラフルな花束です。
仏花の参考画像はこちら→
花言葉
縁起を気にする方は、花言葉にも敏感です。
過ごした時代だと思うんですけど、若い人よりお年寄りのほうが、花言葉をよく知っているような気がします。(あっているかどうかは別として)
花言葉は、国によっても違いますし、確固たる根拠はありません。
それでも、気にしている人が一定数いることは確かです。
鉢植え
「病気やケガで療養している人に鉢植えをあげると、病が根付くから縁起が悪い」という理由で、鉢植えはお見舞いの品のタブーとされています。
入院はしていなくても、持病を抱えていたり、人知れず身体の不調を感じたりしているお年寄りは多いので、鉢植えは避けたほうが無難です。
敬老の日に贈る花の定番とおすすめの種類
NGなことがわかったところで、敬老の日に使ってもOKなお花を見ていきましょう。
りんどう
近年、敬老の日の定番の花となってきたのが、りんどうです。
青っぽい紫色が一般的ですが、ピンクよりの紫、白、二色咲などの色もあります。
選ばれるようになった理由は2つ↓
- りんどうの根が薬として使われてきたから
- 紫色は、位の高い人だけが身に付けることを許された、高貴な色だったから
敬老の日用としてお花屋さんでもたくさん売り出されているりんどうですが、私はあまり強くはおすすめしません。
なぜなら、最近のお盆以降の秋の仏花に、りんどうがガンガン使われているからです…
確かに秋の花なので、仏花に加わるのは必然だと思うんですけど。
それにしても多すぎる!もはや仏花の定番になってきているのでは?とさえ思います。
さらに、りんどうの花言葉は「正義」「誠実」という良い意味がある反面、「悲しんでいるあなたを愛する」という意味もあります。
「あなたが悲しんでいる時、あなたに寄り添いたいと思います」というような優しい気持ちとして受け取ってもらえればいいのですが、必ずしもそう思ってもらえるとは限らない…
りんどうは、なかなか難しいお花だと感じています。汗
そんな理由で、もしりんどうを選ぶのなら、りんどうだけでプレゼントするのではなく、他のお花と組み合わせたらいいと思います。
このアレンジメントはりんどうが使われていますけど、ぜんぜん仏花っぽくないですよね!(招き猫については好みがわかれるところですが)
華やかで柔らかい色の洋花の中で、りんどうのキレイな紫色が差し色になって、花束が秋らしくピリッとしまっています。
菊
菊というと、お葬式の定番でNGなのでは?と思いますよね。
でも、菊は格調高い花なんです。
皇室の紋章としても使われ、日本の国花でもあります。
もともと格調高い花だったから、お葬式で使われるようになったという説があります。
菊は形も色もとても種類が豊富で、秋に見頃を迎える種類がたくさんある花です。
お葬式を連想させない菊を選ぶと、秋に選べるお花の種類がグッと増えますよ。
真ん中の黄色いポンポンマムは菊ですが、菊というよりお月さまのイメージが強く感じられます。
丸い形がすごく効果的で、かわいいですよね~
ポンポンマム以外の黄色い花も菊ですし、りんどうも使われていますが、仏花の印象は微塵もありません。
暖色
赤、ピンク、オレンジ、黄色などの温かみを感じる色は、仏事とはかけ離れた色味です。
暖色は元気、実りの秋、愛情といったイメージを持ちます。
中でも一押しは、赤。
情熱的な色でもありますし、長寿を祝うお祝いの色でもあります。
もし、お相手がユリや胡蝶蘭などお供えでも使われる花をお好きで、どうしても贈りたいのなら、暖色の花を選ぶと印象をガラリと変えることができます。
【日比谷花壇】【敬老の日】デザイナーズアレンジメント「ベル セゾン」
こちらは、中央に胡蝶蘭がガッツリと入っていますが、薄い黄色に濃いピンク色の花なので、まったくお供えの胡蝶蘭とは違いますよね。
胡蝶蘭が入っていても、とても優雅な気もちになると思います。
お年寄りへお花をプレゼントするときのコツ
菊がダメ、りんどうがダメ、胡蝶蘭がダメ…など、特定の花がダメだというわけではなく、組み合わせや色の選び方が重要だということが、わかっていただけたと思います。
さいごに、ご年配の方にお花を贈るときのコツをご紹介します。
心のすれ違いを避けるために、私が普段から気を付けていることです。
敬老の日以外でも、お誕生日やお見舞いのお花選びに応用できますから、1つの参考にしていただければ幸いです。
アレンジメントはいろいろなお花が混ざっているので、ひとつひとつの花言葉の意味を気にしなくなります。
また、花束だと花瓶を用意したりお相手に負担がかかるかもしれないので、もらってすぐに飾れるアレンジメントを贈るようにしています。
お相手が高齢なことを伝えないで「かわいらしい感じで」などとあいまいにすると、白っぽくてふわふわしたアレンジになって、お供えのお花のように感じられてしまう原因になります。
「縁起のいい花にしてください」くらい強く言ってもいいぐらいです。
しっかり伝えましょう。
「長生きしてください」もいいのですが、敬って大切に思っていることが伝わる文を丁寧語で書きましょう。
お花屋さんのカードなどで、どうしても短い文になってしまう場合は、
「敬老の日、おめでとうございます。感謝を込めて」というように書いています。
ポイントは「おめでとうございます」と「感謝」です。
「おめでとうございます」は、かなり万能ですw
ちなみに、私が年配の方に贈るときに利用しているお花屋さんは、日比谷花壇です。
エレガントなデザインが多くて、カジュアル過ぎずフォーマル過ぎず、ちょうどいい感じが気に入っています。
日比谷花壇公式サイト【hibiyakadan.com】
敬老の日のお花のまとめ
私の祖母はもう80を過ぎていて、持ち物をできるだけ減らそうとしています。
物をプレゼントしても喜ばないことを知っているので、お花を贈るようにしています。
祖父は他界していて、ちょうど今年七回忌だったので、今年の敬老の日はこれを予約しました↓
【日比谷花壇】【敬老の日】日本香堂「大江戸香 長寿菊花」とアレンジメントのセット
私の好きな日本香堂のお香付き♪
お手紙やメッセージをつけて丁寧に贈れば、あなたがおじいちゃんおばあちゃんに喜んでもらいたくて選んだ優しい気もちが、しっかりと伝わると思います。
敬老の日に喜んでもらえるステキなお花が贈れますように。
最後までお読みいただきありがとうございました◎