工芸品 | 豊かな生活 https://fukiyose16.com 心豊かに暮らすために、生活のお役立ち情報をお届けします Sat, 27 Jul 2019 11:25:21 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.2.7 https://fukiyose16.com/wp-content/uploads/2017/02/cropped-favicon_manekineko.png?fit=32%2C32&ssl=1 工芸品 | 豊かな生活 https://fukiyose16.com 32 32 116277561 江戸切子体験ができる東京の工房3選。子供もできる?値段の相場は? https://fukiyose16.com/2838.html https://fukiyose16.com/2838.html#respond Thu, 02 Aug 2018 08:06:10 +0000 https://fukiyose16.com/?p=2838 江戸切子体験ができる東京の工房3選。子供もできる?値段の相場は?はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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こんにちは!ふきよせです。

涼しげで夏にぴったりなガラス、江戸切子。
江戸切子は東京の伝統工芸品に認められているので、東京観光のお土産として大人気です。

そんな江戸切子、購入するだけではく、なんと作る工程を体験することもできるんです!

東京での旅の思い出に、ものづくり体験をしてみてはいかがでしょう?

子供の自由研究にもいいですし、外国人のお友達にも喜んでもらえますよ。

江戸切子体験ができる、おすすめの工房をご紹介します。
東京での思い出作りに、役立ててもらえたら嬉しいです。

  

江戸切子体験ができる東京のおすすめ工房

まずは、おすすめの工房を3軒ご紹介します。

この3軒は、江戸切子協同組合お墨付きの工房で、正真正銘の江戸切子を体験できる工房です。

本物の江戸切子と江戸切子協同組合についてはこちら→

工房では、江戸切子の現役の職人さんから、直接教えてもらえます。
お手本を見せてくれる姿は、とってもかっこいいですよ^^

場所は、下町の墨田区、台東区(浅草)、江東区。
スカイツリーからも近く、観光名所がたくさんあるエリアです。

すみだ江戸切子館

江戸切子を扱っている業者さんの運営する店舗です。
店内には、たくさんの種類の江戸切子の製品があります。

時間 ①10:30~12:00
   ②13:00~14:30
   ③15:00~16:30
休日 日曜・祝日
定員 4名
※1日3組 予約制

価格 小中学生(4年生以上) 1000円
   高校生以上 4000円
※小中学生は透明なガラスのペーパーウェイト、高校生以上はグラス

電話 03-3623-4148
すみだ江戸切子館ウェブサイト(体験ページ)

浅草おじま

TVの取材を受けたこともある工房です。
体験工房と販売店舗が分かれています。

不定休なので、必ずお問い合わせをしてください。
※完全予約制、団体可

価格 小中高生(6年生以上) 2700円
   大人 4860円
※小中高生は透明小グラス、大人は透明グラスまたはペーパーウェイト

電話 03-4285-9664
浅草おじまウェブサイト(体験ページ)

小林硝子工芸所

4代続く老舗ガラス工房です。
伝統工芸士としても名高い職人さんの工房です。

必ずお問い合わせをしてください。
※完全予約制

定員 8~10名

価格 学生(高校生まで)2000円
   大人 3000円
※透明皿

電話 03-3631-6457
小林硝子工芸所ウェブサイト(体験ページ)

江戸切子体験は子供もできる?

残念ながら、切子体験は、小さいお子さんには難しい作業です。

江戸切子とは、回転する切削工具で、ガラスを削って模様をえがきます。

切削工具といっても、ナイフのような刃ではなく、少しくらい手で触っても切れるわけではありません。
でも、触ると、少しすりむいたようになります。

また、回転工具にガラスを押し当てるので、ガラスをしっかり押さえるだけの、腕の力が必要です。
回転力に負けて、ガラスから手を放してしまうと、ガラスが飛んで行って、割れてしまいます。

ですから、工房によって、年齢制限を設けているところもあります。

私が体験してみた感じからすると、中学生以上なら安心かな?と思いました。
小学生でも、工作やものづくりが得意な高学年なら、大丈夫だと思います。

江戸切子体験の値段の相場は?

価格の相場は、2000~5000円くらいです。

お値段や工房によって、切子に使えるガラスの種類が違います。

用意されているガラスは、ペーパーウェイト、グラス、お皿。
難易度は 易 ペーパーウェイト<お皿<グラス 難

ペーパーウェイトは、はじめてさんが作ってもそれなりに様になるので、お土産としてなら、ペーパーウェイトがおすすめです。
日用品としてガンガン使いたいのなら、お皿やグラスに挑戦しましょう。

江戸切子というと、青やピンク色のガラスをイメージする人が多いと思います。
この色がついているガラスを、色被せ(いろきせ)ガラスといいます。

しかし、多くの体験工房は、色被せガラスではなく、透明ガラスを用意しています。

というのも、色被せガラスは、回転する刃の先端が見えにくく、初心者には難しいからなんです。
さらに、色被せガラスは透明ガラスよりも高価なので、失敗するとリスクが大きくなるという不安も。

色被せガラスは、江戸切子らしくてキレイで、すっごく魅力的なんですけどね(´・ω・`)

どうしても色被せガラスがいい場合は、ダメ元で工房に相談してみてください。
別途料金で対応してくれることもあるかもしれません。

江戸切子体験の感想

工房で見本を見せてもらうと、「こんな柄もやってみたい」「あんな柄もステキ!」と目移りしてしまうんですが、正直、どれも難しいですw

そりゃそうですよね。
職人さんは何年も修行なさって、その柄を彫れるようになるんですから。

はじめてさんでも、それなりに上手に見える仕上がりになるデザインは、直線を使ったデザインなんですって。

おすすめは、*、+、|をたくさん彫ること。

*や+は星みたいでかわいいですし、直線だけでも北欧デザインのようにおしゃれに仕上がります♪

私は、お皿のふちに、*をたくさん彫りました。
できあがったお皿は、クリスマスにも使えるデザインになりましたよ(*´ω`*)

まっすぐ線を彫るのは、簡単そうですが、かなり集中力が必要です。
体験時間はたっぷりあると思っていましたが、あっという間でした。

江戸切子体験のまとめ

女性で髪の長い方は、ゴムなど髪をまとめるアイテムを持って行ったほうがいいです。
回転工具なので、髪が巻き込まれると大変です!

刃に水をかけながら作業するので、ハンカチやタオルも持って行きましょう。
あと、少し汚れても大丈夫な靴や服のほうがいいと感じました。

江戸切子体験は、日本らしい思い出になること、間違いなしです。
ぜひ、一度工房に足を運んでみてくださいね^^

最後までお読みいただきありがとうございました◎

江戸切子体験ができる東京の工房3選。子供もできる?値段の相場は?はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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江戸切子はどこで買える?通販可能な店舗も!正規品を扱う販売店一覧 https://fukiyose16.com/2759.html https://fukiyose16.com/2759.html#respond Sun, 22 Apr 2018 14:42:24 +0000 https://fukiyose16.com/?p=2759 江戸切子はどこで買える?通販可能な店舗も!正規品を扱う販売店一覧はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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こんにちは!ふきよせです。

夏になると、涼しげで出番の多くなるガラス。

ガラスの中でも、美しいカットが施された江戸切子は、日本らしいガラス製品としてとても人気があります。

結婚祝いや還暦祝いなど、人生の節目となるお祝いの贈り物として選ばれています。

でも「江戸切子って、どこに売っているの?」

せっかく江戸切子を購入するのなら、正真正銘本物の江戸切子を手に入れたいですよね。

正規品の江戸切子を販売しているお店をご紹介します。
全国どこからでも買えるように、通販サイトもご紹介しますね。

  

江戸切子の販売店は東京にある?

江戸切子は、切子装飾を施されたガラス製品、東京(江戸)近郊で作られている地域ブランドです。

ですから、ほとんどの販売店は、東京にあります。

しかし、東京で販売されている切子製品が、すべて江戸切子というわけではないんです!

お土産屋さんや雑貨屋さんで扱っている低価格の切子製品は、中国などからの輸入製品であることも、少なくありません。

江戸切子だと思って買ったのに、もし違ったら、すっごく悲しいですよね…
大切な人へのプレゼントなら、なおさらです。

本物の江戸切子を手に入れるには、信頼のおけるお店で購入する必要があるんです。

江戸切子の販売店一覧

前記事で詳しく説明しましたが、江戸切子を制作しているところは、大きくわけて、3つあります。
大手メーカー、加工所製作所、個人作家です。

前回の記事を読んでなかったら、こちらで確認してください↓

本物の江戸切子が欲しい!有名なメーカーやブランドは?選び方のコツ
こんにちは!ふきよせです。 キラキラとした反射が美しく、涼しげで人気のガラス器、江戸切子。 日本の伝統的な工芸品としても、有名です。...

じつは、メーカーによって、販売されているお店や売り場が違います(@_@)

なので、ここではメーカーごとにわけて、おすすめのお店をご紹介することにします!

大手メーカー・カガミクリスタルの江戸切子

全国のデパート・百貨店

皇室御用達のカガミクリスタルの製品は、全国のデパートや百貨店でのお取扱いがあります。
売場は、和食器売場です。

売り場の規模によって、お取扱いのある種類に限りがあります。

売り場に商品がなくても、お取り寄せ対応をしてもらえる場合も。
もしどうしても欲しい商品があって、品番がわかるのなら、店員さんに相談してみましょう。

直営店

直営店は、本社ショップと銀座ショールームの2カ所があります。

現在、カガミクリスタルの本社は、茨城県龍ヶ崎市にあります。
けっこう、遠いんですよね~汗

ただし、さすが本社。
なんと、他の店舗にはない商品があります!

工場見学もできますから、週末のお出かけにどうぞ!

本社ショップ
住所:茨城県龍ケ崎市向陽台4-5
TEL:0297-64-7111
カガミクリスタル本社の詳細な地図や周辺情報は、こちら→【楽天たびノート】

銀座ショールームは、高級感たっぷりのラグジュアリーなショップです。

江戸切子の品ぞろえは、デパートよりも多く、めずらしい製品も。
ラッピングもオリジナルで高級感があるので、ここぞという贈り物選びにはぴったりです。

都内まで出られるのなら、銀座ショールームが1番おすすめです。

銀座ショールーム
住所:東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル1階
TEL:03-3569-0081

オンラインショップ

カガミクリスタルの公式オンラインショップは、楽天市場にあります。
楽天ポイントがしっかり貯まるので、楽天ユーザーにはうれしいですね~w

品揃えはかなり充実していて、伝統工芸士の作った江戸切子の取り扱いもあります。

贈答用のラッピングは無料!
イニシャル刻印(別途料金)や無料メッセージカードなど、贈り物用のきめ細かいサービスもあります。

KAGAMIオンラインショップは、こちら→

加工所製作所の江戸切子

全国のデパート・百貨店

加工所製作所の製品は、全国のデパートや百貨店でお取扱いがあります。
売場は、和食器売場、催事場です。工芸品売場のこともあります。

近年は、製造元がわかるように、値札に「△△硝子」などと工房名が書かれていることも増えました。

特設コーナーで期間限定販売をしていることもあります。

タイミングがあえば、工房の職人さんの切子実演を見られることも♪
職人さんに、直接お話しを聞くこともできますよ^^

伝統工芸 青山スクエア

全国の伝統的工芸品が集められた、日本唯一のギャラリーショップです。

運営している一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会は、国・地方公共団体・産地組合などにより設立された財団法人で、品質の良さはお墨付きです。

外国人のお客様を連れて行くと、すごくよろこばれますw

江戸切子の品数は多いわけではないので、お出かけ前に在庫の有無をお店に問い合わせたほうがいいかもしれません。

住所:東京都港区赤坂8-1-22 1F
TEL:03-5785-1301

青山スクエア公式ウェブサイトは、こちら→

亀戸梅屋敷

江戸切子協同組合のショールームです。

江戸切子協同組合に所属している工房しか、江戸切子を名乗れません。

住所:東京都江東区亀戸4-18-8 亀戸梅屋敷内
TEL:03-3684-6321

亀戸梅屋敷公式ウェブサイトは、こちら→

すみだ江戸切子館

1899年創業のガラス問屋、廣田硝子の運営する墨田区認定の工房ショップです。

自社製品のみならず、社外の職人さんの作品も置いています。
切子体験もできて、江戸切子について詳しくなれるお店です。

住所:東京都墨田区太平2-10-9
TEL:03-3623-4148

すみだ江戸切子館公式ウェブサイトは、こちら→

自社販売

加工所や製作所によっては、自社でショールームを持っていたり、オンラインショップで販売をしていたりすることもあります。

気に入った江戸切子を直接購入できるので、安心ですよね。

すべての会社ではないのですが、確認できた企業です↓
会社名をクリックできます。それぞれ、購入場所の案内ページへ、リンクしています。

全国の器専門店、セレクトショップ

さまざまな素材の器を集めた専門店や、日本の伝統工芸品を集めたセレクトショップで、江戸切子のお取扱いがあることも。

お店のオーナーの趣向や、セレクトショップのコンセプトによって、取り扱う会社やデザインに偏りがあります

お住まいの地域に、専門店があれば、訪ねてみてください。

品質に定評があり、自信を持っておすすめできるセレクトショップを2つ、ご紹介しておきます。
どちらもオンラインショップがあり、遠方からでも購入できます◎

  • 藤巻百貨店

    東急プラザ銀座をはじめ、実店舗は3店。
    日用使いに適した、全国から選りすぐりの品を扱っています。

    藤巻百貨店だけの、限定デザインや別注製品があることも!
    江戸切子も、かなりステキな商品が揃っています♪

    藤巻百貨店の公式ウェブサイトはこちら→

  • THE COVER NIPPON

    六本木の東京ミッドタウン、ニューヨーク、パリに店舗があります。
    とても洗練された工芸品を扱っていて、ギフトとしても申し分ありません。

    通常のオンラインショップの他に、なんと楽天市場店もあります!
    楽天ポイントを集めているのなら、楽天市場店経由がお得です~

    THE COVER NIPPONの公式ウェブサイトはこちら→
    THE COVER NIPPON 楽天市場店は、こちら→

すみだガラス市

年に2回行われる、墨田区のガラス器市です。
墨田区の企業の江戸切子が、直販されます。

すみだガラス市2019に行きたい!江戸切子やうすはりの販売はある?
こんにちは!ふきよせです。 夏の器といったら、ガラス。 軽やかで涼しげで、夏には欠かせない素材ですよね。 そんなガラスの器を、...

個人作家の江戸切子

個人作家の作品は、個展やグループ展として展覧会が行われ、展示販売されることがほとんどです。

展覧会は、全国の美術画廊、工芸画廊、ギャラリーなどで開催されます。
全国のデパートや百貨店では、美術工芸品売場のお取り扱いになります。

展覧会は不定期で、場所もさまざま。
基本的に一期一会なので、気に入ったら即買いが鉄則です(`・ω・´)

お気に入りの職人さんや作家さんに出会ったら、次の展覧会のお知らせをもらえるように、住所やメールなど、こちらの連絡先を伝えるといいですよ!
会場に、芳名帳(住所や名前を書くノート)がおいてあることも多いです。

江戸切子の販売店のまとめ

長くなったので、ざっくりとまとめてみます。

・江戸切子の販売店は、東京に多い
・カガミクリスタルの江戸切子なら、百貨店の和食器売場、直営店、オンラインショップ
・加工所製作所の江戸切子なら、百貨店の和食器売場または催事場、協会や組合のショールーム、自社販売、専門店、すみだガラス市
・個人作家の江戸切子なら、百貨店の美術工芸品売場、美術画廊、ギャラリー
私はデパートに行くと、食器フロアと美術フロアを両方チェックするのが、クセになっていますw

とくに、6月頃から夏にかけて、ガラスの販売が多くなります。
お気に入りの江戸切子探しをはじめるのなら、絶好のチャンスですよ~

すてきな江戸切子が見つかりますように^^

最後までお読みいただきありがとうございました◎

江戸切子はどこで買える?通販可能な店舗も!正規品を扱う販売店一覧はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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本物の江戸切子が欲しい!有名なメーカーやブランドは?選び方のコツ https://fukiyose16.com/2743.html https://fukiyose16.com/2743.html#respond Fri, 20 Apr 2018 09:57:54 +0000 https://fukiyose16.com/?p=2743 本物の江戸切子が欲しい!有名なメーカーやブランドは?選び方のコツはブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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こんにちは!ふきよせです。

キラキラとした反射が美しく、涼しげで人気のガラス器、江戸切子。
日本の伝統的な工芸品としても、有名です。

先日、友人2人と話していたときに、江戸切子の話になりました。

Aちゃん「夏に還暦を迎えるお父さんに、江戸切子のグラスをプレゼントしようと思うんだけど、どこで買ったらいいかよくわからないのよね。カガミクリスタルが有名っぽいな~と思ったんだけど…」

Bちゃん「カガミクリスタルって、マシンメイドだから、江戸切子じゃないらしいよ?」

Aちゃん「えー?そうなの?じゃあ、有名なブランドってどこ?」

あーーーー…
2人ともいろいろと勘違いしているぅ…(+_+)

たしかに、工芸品とか器とかの業界って、ブランドとかメーカーとか問屋とか、ごちゃごちゃしていて、かなりわかりにくいんですよね。

2人が勘違いしてしまうのも、無理はありません。

江戸切子のメーカーについて、ご説明します。
本物の江戸切子が欲しいのなら、ぜひとも知っておきましょう。

  

江戸切子の有名ブランドって?

切子とは

切子とは、ガラスをカットして装飾を施す技法の1種のこと。

縦方向に回転する切削工具(ホイール)を使って、ガラスを削ります。
この手の技法は、日本独自の技法ではなく、世界各国で古くから伝わっています。

江戸切子とは

実は、「江戸切子」というくくりそのものが、ブランドなんです。
江戸切子とは、地域ブランドの1つの名称です。

切子が施されたガラス製品の中でも、江戸時代以降、関東地方で盛んに生産された製品が、江戸切子です。

現在、江戸切子は、江戸切子協同組合の登録商標となっています。
ですから、組合に所属していないメーカー(製作所)は、江戸切子と名乗ることはできません(;´Д`)

江戸切子の見分け方

切子製品が江戸切子かどうかを見極める方法として、ちまたでは「江戸切子は、被せられている色ガラスの厚みが薄い」「江戸切子には、クリスタルガラス(鉛入りガラス)が使用されている」などといわれたりしています。

江戸切子には、しっかりと組合が定めた、江戸切子の定義があります。

組合の定める「江戸切子」の条件は、次の通り↓

  1. ガラスである
  2. 手作業
  3. 主に回転道具を使用する
  4. 指定された区域(※江東区を中心とした関東一円)で生産されている
江戸切子協会組合公式ウェブサイトより

これらの条件からは、「色ガラスの厚み」や「クリスタルガラス」の必要性は、まったくないんですよ!

実際、透明なガラスをカットした江戸切子も、クリスタルガラスではなくソーダガラスが使われている江戸切子も、たくさん出回っています。

たしかに、江戸切子独特の模様はありますし、やわらかくて削りやすいクリスタルガラスが好まれる傾向はあるのですが、これだけでは、一概には断言できません。

江戸切子かどうかを判断するには、販売元や製造者の証明が重要になってきます。
基本的には、桐箱の箱書き(箱に書かれているサインや印)、本体のサインなどで判別します。

ですから「絶対に本物が欲しい」というのなら、信頼できるお店で購入するのが1番です。

伝統的工芸品とは

さらに江戸切子は、日本で唯一、伝統的工芸品に認定されているガラス工芸品です。

伝統的工芸品とは、「伝統的工芸品産業の復興に関する法律(通称、伝産法)」に基づいて、経済産業大臣によって指定された工芸品のことです。
認められた製品には、「伝」の字の書かれたシンボルマークのシールが貼られていることも。

認定されるための細かい条件はいろいろとあるんですが、重要で特徴的な条件が「100年以上の歴史があり、現在でも継続している」こと

なんと、江戸切子が、この伝統的工芸品に認定されたのは、2002年です。

そう、つい最近のことなんですよ~!

日本でのガラスの歴史は、まだまだ浅いということになりますね^^;

江戸切子のメーカー

江戸切子を制作しているところは、大きくわけて、3つあります。
大手メーカー、加工所製作所、個人作家です。

大手メーカー カガミクリスタル

江戸切子の制作を大々的に名乗る大手メーカーは、カガミクリスタルのみです。

カガミクリスタルは、クリスタルガラス製品を製造販売する会社で、皇室御用達。トップシェアをほこります。

大きな吹きガラス工場を所有していて、ガラス素地(そじ、切子などの装飾技法を施す前の、もとになるガラス製品)そのものを、自社工場で作っています。

切子以外にも、グラヴィール(切子よりも小さな切削工具を使う彫刻技法)、サンドブラスト(砂を吹き付けて削る技法)、機械を使った切削など、さまざまな装飾技法を施せる施設があり、それぞれの工程で熟練の職人さんが対応しています。

つまり、カガミクリスタルの江戸切子は、たくさんある商品の中の「江戸切子」という1つのシリーズということになります。

カガミクリスタルの江戸切子は、おかかえの切子士さんたちが、1つ1つきちんと手作業で作っている製品です。
また、江戸切子協同組合に所属する有名な伝統工芸士に依頼して、作ってもらっている製品もあります。

伝統工芸士、鍋谷聰氏によるガラス器↓

加工所製作所

加工所製作所は、江東区、墨田区、葛飾区、江戸川区など、組合の定める地域にある、ガラス加工に特化した工房です。
いわゆる職人さんが働いている場所になります。

製品には、「△△硝子」と表記されていることが多いです。

通常は分業制なので、別の会社が作ったガラス素地を購入し、カットのみを行っています。
少ないですが、吹きガラス工房を所有していて、ガラス素地を自社で作っている会社もあります。

デザインや色に、工房ごとのこだわりと特徴があります

各社でデザインした模様や代々伝わる模様を、所属する職人さんたちが加工しています。
ですから、1つのデザインを、数人の職人さんたちで分業して作ることもあるんです。

すべて手作業ですが、ある程度の数の量産を視野に入れて製造されているので、同じ物を複製して作ることもできます。

個人作家

職人さんが個人の名義で作っている物、または、職人ではなく作家として独立した人が作っている物があります。

この場合、個人がデザインから制作まで、一貫して作っていることが多いです。
工房製品と同じように、ガラス素地を購入して、加工のみを行っている人がほとんどですが、まれに、吹きガラス工程も自分で行っている強者もいます。

個人の場合、もはや芸術家、アーティストです。

「この模様は○○さんだよね」というような、個人が特定できるほど、個性がにじみ出た切子作品になります。

個人名を出すときは、所属している工房の製品とは、まったく違う作風で作っているという職人さんも少なくありません。

1点物、数量限定といった希少性のある品が多く、価格も高めになります。

江戸切子の選び方

大手であろうと個人であろうと、すべて手作りということには、変わりありません。
そういう意味では、どれも1点物と呼べるでしょう。

大きな違いは、同じデザインを量産しているかどうかだと感じます。
数が多い順に、カガミクリスタル>工房製品>個人作品です。

選び方のコツは、ガラス器を使う状況に合った、江戸切子を見つけること。

ちょっと、想像してみてください^^

ディナーで使う10客のワイングラスを揃えたかったら、確実に同じデザインが手に入るカガミクリスタルがいいですよね。
万が一割れてしまっても、また買い足すこともできます。

毎晩その日の気分でグラスを選んで、ゆっくりとウイスキーをたしなむ習慣があるのなら、さまざまな工房のロックグラスをコレクションしてみてはいかがでしょう?
大人っぽくてカッコイイですよ。

茶道具として使う菓子器や香合なら、他の人とかぶってしまうのは困りものです。
作家物なら、一生大切にしたくなる逸品が見つかるかもしれません。

まとめてみると・・・↓

カガミクリスタルがいい場合

・たくさん数を揃えたい
・必ずペアで欲しい
・割れてしまったときに、同じような製品が欲しい
・ブランド志向

工房製品がいい場合

・デザインの違う酒器(ロックグラスやおちょこなど)を、コレクションしたい
・ちょっと変わったカラーが欲しい
・お気に入りの一品を探したい
・お揃い、または似ているデザインのペアが欲しい
・料亭で使う器を探している

個人作品がいい場合

・唯一無二の品が欲しい
・茶道具を探している
・高級料亭で使う器を探している
・美術品として価値あるものが欲しい

もちろん、大手カガミクリスタルでも数量限定はありますし、作家物でも似たようなデザインをたくさん作っていることもありますが…

プレゼントで探しているのなら、贈る相手が使っているシチュエーションを想像して、選んでみましょう^^

江戸切子のメーカーのまとめ

長くなったので、ざっくりとまとめてみます。

・江戸切子は、地域ブランドの1つ
・江戸切子は、江戸切子協同組合の組合員にしか、名乗ることが許されていない
・メーカーは、大手カガミクリスタル、加工所製作所工房、個人作家の3種類
・選ぶときは、使うシチュエーションに合わせて選ぼう

私は、カガミクリスタルの商品の中にもお気に入りがありますし、お気に入りの工房もありますし、毎回展覧会に足を運ぶ大好きな作家さんもいます(*ノωノ)

まんべんなく好きですw

はじめは、どれも似たように見えてしまうんですけど、たくさん見ていると「これステキ!」と、ついつい反応してしまう物が出てきます。

そうすると、だんだん自分の好みがわかってきますよ♪

あなたのお気に入りの江戸切子が、見つかりますように。

最後までお読みいただきありがとうございました◎

本物の江戸切子が欲しい!有名なメーカーやブランドは?選び方のコツはブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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すみだガラス市2019に行きたい!江戸切子やうすはりの販売はある? https://fukiyose16.com/2737.html https://fukiyose16.com/2737.html#respond Fri, 20 Apr 2018 04:21:16 +0000 https://fukiyose16.com/?p=2737 すみだガラス市2019に行きたい!江戸切子やうすはりの販売はある?はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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こんにちは!ふきよせです。

夏の器といったら、ガラス。
軽やかで涼しげで、夏には欠かせない素材ですよね。

そんなガラスの器を、お安く購入できるイベントが、すみだガラス市!

ガラスのうつわ好きさんなら、ぜひとも行ってみてほしい、ステキな器市なんです。

すみだガラス市の詳細と、見どころをご紹介します。
戦利品として人気の高い商品や、お得なおすすめ商品もご紹介しますね。

  

すみだガラス市とは

すみだガラス市とは、東京都墨田区で開かれる、日本で唯一のガラスの器市です。
春と秋の年2回、開催されています。

墨田区は、地場産業としてガラス製造が盛んな地域。
江戸切子が製造されている地域の1つでもあります。

会場には、テントがずらりと並び、たくさんの商品が並べられています。

どんどん歩いて、お気に入りのガラス器を探しましょう♪

すみだガラス市 2019年予定

日程 春 2019年4/20(土)21(日)
   秋 2019年10/5(土)6(日)

時間 10:00~16:00

会場 大横川親水公園 長崎橋跡イベント広場
   JR錦糸町駅北口を出て、左方向へ徒歩約5分

小雨決行

ガラス市の目的

すみだガラス市は、墨田区のガラス製造に関わる企業を広く知ってもらうために、1992年からはじまりました。

誰もが「一度は見たことがある」製品を作っている会社が、何社も含まれていますよ♪

参加企業・団体

・岩澤硝子㈱
・松徳硝子㈱
・田島硝子㈱
・東洋佐々木ガラス㈱
・中金硝子総合㈱
・江戸切子協同組合
・伝統工芸有志会
・東京理化学硝子器械工業(協)
・彫刻硝子ワタベ
・廣田硝子㈱
・US工房
・青山硝子㈱
・硝竹梅
・AA-Atelier-Angel
・玉田ガラス工房
・一般社団法人東京ガラス工芸研究所

さらに、チャリティーセールも行われています。

チャリティー用に提供されたガラス器の売り上げは、墨田区をとおして社会福祉協議会に寄付されています。

なぜお安く販売されるの?

ガラス市で販売される品は、市場価格より、かなりお安く価格設定されています。

その理由は・・・↓

・PRのために特別価格で提供している品
・少々難ありのアウトレット品
・在庫限りで生産終了のデザイン
・試作品
・若手職人さんが作った品

アウトレット品といっても、本当に小さな気泡が入って訳ありになってしまった品などで、使用するには遜色ない物ばかりです。

試作品は、定番商品を決めるまでに作られた物などで、完全に1点物です。
お宝になるような、掘り出し物が見つかることも!

若手職人さんが作った品も、素人目には違いがわからないほど、丁寧に作られています。

なので、お安くても、ぜんぜん問題はありません。

また、テントごとに製造元がわかります。
お店で買うよりも、むしろ安心してお買い物できちゃうかもしれません^^

知っておくべきお得な企画

すみだガラス市に行くなら、行く前に知っておくべき、2種類のプレゼント企画があります
参加するだけでガラスの器がもらえる、お得な企画です。

補助券を集めよう

各テントでお買い物をすると、500円購入ごとに補助券が1枚もらえます。
この補助券を6枚集めると、ガラス器を1つもらえます。

好きなデザインを選ぶことができますよ!

粗品プレゼント

公式サイトから「粗品引換券」をプリントアウトして持参すると、会場でガラス器がもらえます。

行くだけでもらえるなんて、なんて太っ腹な企画w

お出かけ前に、忘れずにプリントアウトしておきましょう。
粗品引換券はこちら→

ぜひとも手に入れたい!おすすめの品

どのガラス器もステキなんですが、私がいつもチェックしている、おすすめの品をご紹介します。

私のおすすめは、コアなファンがいる大人気商品でもあります。

器市では、「あとで買おう」なんて思ったら大間違い。
戻ってきたときには、売り切れてしまっていますorz

お気に入りを見つけたら、すぐに購入するようにしましょう( `―´)ノ

江戸切子

やはり、墨田区といったら江戸切子。

すみだガラス市には、江戸切子を製造しているガラス会社が所属している、江戸切子協同組合が出店します。

江戸切子は、日本で唯一伝統的工芸品にも認定されているガラス工芸品で、百貨店などで
高値で取引されています。
アンティークでも、販売元が証明できる製品は、高い価値があります。

本物の江戸切子が欲しい!有名なメーカーやブランドは?選び方のコツ
こんにちは!ふきよせです。 キラキラとした反射が美しく、涼しげで人気のガラス器、江戸切子。 日本の伝統的な工芸品としても、有名です。...

そんな高嶺の花の江戸切子も、すみだガラス市なら、市場価格の半額くらいで販売されていることが…!Σ(・ω・ノ)ノ!

2万円のものが1万円。
1個のお値段で、ペアが買えちゃいます…!

お気に入りのグラスやおちょこを、毎年少しずつ揃えるのも、贅沢でステキですよね~

小売店をとおさないで直接購入できますから、正真正銘本物の江戸切子を手に入れたいというのなら、すみだガラス市は絶好のチャンスです。

うすはり

うすはりグラスとは、ガラスの存在感を感じさせないくらい、すっごく薄いガラス製品です。

ビールやジュースのCMでもたくさん使用されていて、おなじみのコップです。
あなたも、一度は目にしたことがあるのでは?

とても軽くて、なによりも口当たりがいい!

飲み物が、スッと口に入ってくる感覚は、体験するとやみつきになってしまいます。

うすはりグラスを製造している松徳硝子株式会社も、墨田区にあります。

すみだガラス市では、うすはりグラスのアウトレット品などが特別価格で提供されていて、毎回行列ができる人気っぷりです。

まとめ買いする人ばかりで、たくさんの在庫がみるみるうちに売れていきますw
売れ行きが良すぎて、気持ちいいくらい。笑

うすはりガラスを狙っているのなら、早めに会場へ行きましょう。

理化学ガラス

すみだガラス市では、学校の理科室で使われている、フラスコやビーカーや試薬瓶なども販売されています。

墨田区には、理化学用のガラス製品を作っている会社もあるんですね。

理化学ガラスの特徴は、耐熱ガラスで、薄くても丈夫

花瓶や小物入れとして、使い勝手がいいです。
ナチュラル系のインテリアにも、とっても似合いそうです~♪

すみだガラス市のまとめ

会場には、駐車場がありません。

でも、錦糸町周辺は、比較的駐車料金が安い駐車場がたくさんあるので、私は車で行っています。ガラスは割れ物ですし、安全に持ち帰りたいので…

電車で行って、たっぷり購入する予定なら、丈夫なキャリーバッグ(IKEAのような)や振動の少ないキャリーカートを持って行くのもいいかもしれません。

そうそう、当日持って行くバッグは両手があくリュックタイプか、肩掛けのショルダーバッグが便利です。

ガラス製品を見るときに、ハンドバッグだと、並べられているガラスにぶつけそうになったりして、けっこう危ないんです。

両手があけば、両手でガラスを持って帰ることもできますしね。

ガラス市当日、晴れるといいな~(・´з`・)
すみだガラス市で、お気に入りのガラス器を手に入れましょう~!

最後までお読みいただきありがとうございました◎

すみだガラス市2019に行きたい!江戸切子やうすはりの販売はある?はブログ、豊かな生活に掲載された記事です。

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